小学校受験を迷っておられるご両親へ

 

こんにちは!幼児・小学校低学年向け家庭教師派遣のミセスサリヴァン

代表の言水(ゴンスイ)です。

 

先日のブログ

年中さんのレッスン、ご予約承ります

を書かせていただいていから、来年度の受験生さんの

お問合せ・体験レッスンのお申込みを続々といただいております。

中には、夏にお問合せをいただいたときに先生方のレッスン枠が

埋まってしまっていたために体験レッスンのご案内ができなかった方が

「募集開始したんですか?」と再申込みをくださる方もいらっしゃり、

他にも小学校受験の家庭教師会社がある中、サリヴァンの講師を

待っていてくださったことを大変ありがたく嬉しく思っております。

 

電話・メールでの教育相談も無料で承りますとご案内させて

いただいたところ、最近よくいただくのが

 

「小学校受験するかどうかを迷っている」

 

というご相談です。

 

このご質問について、究極には

 

「ご両親の教育方針と価値観によります」

 

という回答になるのですが、私がふだんカウンセリングや

講演などでお話させていただいている内容を

参考までにここでご紹介させていただきたいと思います。

 

 

まず、お子さまの教育環境選びで大切なポイントは

「着地のイメージ」

です。

この場合の「着地」はお子さまが18歳になられた時を

イメージして設定します。

当然その年齢であればお子さまがご自分で選べるように

なられますが、

そのご家庭の教育ビジョンとして、

日本で大学受験するのか?

だとしたら国立なのか早慶なのか?

海外の大学を受験するのか?

国内外問わず医学部を狙うのか?

など、18歳の段階でどうなっていてほしいか?

をまずはイメージしてみてください。

その目標とするイメージに到達するためには

どういうルートの選択肢があるのかを考えて、

教育環境を選ばれることをお勧めしています。

 

そして、現段階でまだお子さまは就学前の幼児期

でいらっしゃいますから、卒園後の進路の選択肢に

ついて検討してみてください。

首都圏近郊にお住まいの方の場合、選択肢は下記の

4つのいずれかになります。

 1.  公立小学校

 →公立の小学校は、就学月齢のお子さまであればどなたでも

  お入りになれます。また、学区がありますからご自宅から

    お近くの学校に入学することが可能です。

    お子さまにとって毎日の移動時間が少なくて済む、というのは

  大きなメリットです。通塾される場合も、自宅・学校・教室の

  トライアングルが小さければ小さいほど、時間にゆとりがでます。

  そして考査が行われないからこそ、いろいろなタイプのお子さま

  ご家庭が集まる多様性の豊かな環境です。

    ただ、公立の場合は環境を選ぶことはできません。

  また、昨今の首都圏では幼稚園・小学校・中学校のいずれか

  またはその中で複数回受験をするケースが非常に多く、

  公立の小学校に進学された方で教育熱心なご家庭の多くが

  中学受験をされます。

  中には高校受験をされる方もいらっしゃいますが、首都圏の

  進学校の多くは中高一貫校であるため、高校から受験できる

  学校は特に女子の場合、中学校で受験できる学校と比べて

  かなり少なくなります。

  公立の小学校の授業はでは中学受験にむけた準備としては

  足りませんので、いつからどんなご準備をはじめて中学受験

  に挑むかは、ご両親がすべてオーガナイズする必要があります。

  一般的には中学受験塾に通う方が多く、入塾のタイミングは遅く

  ても3年生の2月です。なぜかというと多くの塾では3年生の

  2月から新4年生のクラスが始まり、そこから2年間で学習範囲を

  終え、最後の1年は演習と仕上げを行うからです。

  ですから、たとえば4年生の2月に入塾した場合、1年分の履修

  範囲をご自宅でご両親が教えなくてはならなくなります。

  幼稚園・小学校・中学校の3種類の受験で、いちばん長い

  準備期間が必要かつ、受験人口が最も多いのが中学校受験で

  あり、公立の小学校を選ぶ場合は、中学校受験がセットに

  なるケースが非常に多くなります。

 

2.国立小学校  

→ 国立の小学校は大学附属の小学校で、それぞれの学校の

 方針にもとづく特色豊かな授業が行われます。

 教育番組に出てくるような先生方が工夫をこらして授業を

 しておられるのに、学費自体は公立と同じく無料なので

(教材費や制服代などの費用はかかりますが)私学に比べると

 かなり抑えた費用で通うことができます。

 ただ、国立の小学校はその魅力から非常に人気があり、

 倍率が非常に高いことと、抽選があることとで入学を

 許可されることが非常に難しいのです。抽選は最初に

 出願した時に行われる学校と最初は行われれない学校が

 ありますが、どの学校も考査の後最後にも抽選があるため、

 高倍率の考査を突破することができても、抽選にもれて入学

 できない可能性が50%あります。

 とくに茗荷谷の3校(お茶の水女子大附属・学芸大竹早附属 

 筑波大附属)は最初に抽選があるため、受験に向けてご準備を

 重ねてこられたご家庭でも考査をうけることすらできない、

 ということもあるのです。

 また「附属」と名称にあるのですが、どの学校も高校まで

 持ち上がりで進学するのは、私学の「附属」と比べると

 非常に厳しく、とくに学芸大附属は小学校が4校あるのに

 高校は1校しかありませんから、単純に計算しても小学校

 からは25%しか高校に進学できないことになります。

3.私立小学校

→ 私立小学校にはさまざまなバリエーションがあります。

 大学までの一貫校と小中高のいずれかまでの学校 

 共学校と男女別学校 

 宗教校と宗教のない学校 

 こういった前提の部分はもちろんのこと

 それぞれの学校がそれぞれの伝統と教育理念に

 基づいた教育を行っています。

 私学の考査には抽選がありませんから、

 その学校の定める通学範囲に在住しているご家庭

 であれば、たくさんの私立小学校からお好きな学校を

 どこでも受験することができます。

 もし引っ越しを視野に入れられる方だとすると、

 首都圏近郊どこでも好きな学校を選べます。

 

 6歳~12歳の非常に多感かつ小・中・高・大のうちで

 一番長い期間を過ごす小学校生活を、ご家庭の教育方針と

 お子さまの個性にあった場所で過ごさせたいと思われる

 ご両親にとっては、とても魅力的です。

 ただ、小学校受験には準備が必要です。そのご準備が

 大変なのです。学校にもよりますが、ペーパーだけで

 60分野ほどの出題範囲があり、運動や巧緻性、絵画、

 制作、行動観察、お子さまの面接、願書、ご両親の面接 

 などのご準備が必要になります。人気があって倍率の高い

 学校であればあるほど、ご準備にかけるエネルギーと時間が

 必要になりますし、準備費用も必要です。

 首都圏の小学校受験塾の授業料はお安くない上に

 複数の授業をとったりお教室を掛け持ちしたりする方も

 多く、そうなるとびっくりするような金額になります。

 もちろん入学後も私学であれば授業料その他の費用が

 毎年必要になります。

4.インターナショナルスクール

→ 首都圏近郊にお住まいであれば就学時の選択肢として

 インターナショナルスクールを選ぶことも可能です。

 インターであれば様々な国籍の集まる環境の中で、

 日本にいながら自然に英語を身に着けることができます。

 また、インターの考査は日本の小学校受験の考査のように

 出題内容が多岐におよぶためにご準備が非常に大変、という

 ことはありません。お子さまのそれまでの生育環境と両親の

 バックボーンによっては受験のために特別に準備をしなくとも

 有名インターに入学できることがよくあります。

 逆に日本の小学校の考査のように、考査の内容が開示されている

 わけでもなく明確なテストがあるわけでもないので、

 ご準備の努力で合格をいただくことが難しいのがインターです。

 名門インターや伝統のあるインターは、基本的に両親ともに

 日本の国籍でずっと日本に住んでいらっしゃるご家庭の場合、

 ご両親ともに英語をお話になれたとしても、入学が難しいのです。

 また、インターに入学した場合、どのタイミングで出るのかを

 よく考える必要があります。たとえば日本の大学の医学部に進学

 したいと考えている場合などは、高校までインターで学んでから

 の医学部受験は相当大変ですし、小学校だけインターで日本の

 中学校を受験するというのも英語で学んでこられたお子さまに

 とっては非常に難しくなるからです。

 ご両親の両方またはいずれかが外国籍をお持ちのご家庭や、

 将来的に海外に出ることが決まっているご家庭であれば

 インターに入学されるのは自然かつ現実的な選択肢ですが、

 そうでないご家庭にとっては他の3つの選択肢よりも

 ハードルが高いのがインターナショナルスクールです。

 また、インターは日本の私立小学校にくらべても学費が

 非常に高額です。

すっかり長くなってしまいましたが、

小学校受験をするかどうか迷っておられる方がいらしたら、

お子さまの教育における着地のイメージは

どういうものか?

小学校進学に際してはどんな選択肢があり

それぞれにどんな特色があるのか?

まずはそこから考えて小学校受験するかどうかを

検討されると良いかも知れません。

それでも迷ってしまうときは、ミセスサリヴァンに

連絡してくださいませ。