小学校受験をするメリット

 

こんにちは!幼児・小学校低学年向け家庭教師派遣のミセスサリヴァン

代表の言水(ゴンスイ)です。

 

小学校受験を迷っておられるご両親へ

という記事で、就学月齢になったお子さまの進学先の

選択肢について書かせていただきました。

今週は、

「小学校受験をするメリット」

について書かせていただこうと思います。

 

現在、小学校受験をされる方たちは下記3つのうち

いずれかの希望をもっています。

 

1.大学までの一貫校に入学させたい。

 

2.高校までまたは附属の大学に上がらず出る人の多い附属校に

  入学させて、良い環境で大学受験をさせたい。

 

3.小学校のみまたは附属の中学に上がらず出る人の多い附属校に

  入学させて、良い環境で中学受験をさせたい。

 

上記3つの中のどれかを希望されている、または

3つの中にどれにしようか迷っている方が、

小学校受験をお決めになっています。

 

大学までの附属校に入れたい方ももちろんいらっしゃいますが、

高校まで、場合によっては小学校までしか在学を希望されない

場合も、小学校受験を選ぶ方がたくさんいらっしゃるのです。

「途中で出るのになぜわざわざ小学校受験が必要なのか?」

そうお考えになる方もいらっしゃると思います。

大学の付属校であっても、大学受験で受験することが

できるのに、どうして小学校から入れたいのでしょう?

 

私は30歳までの間、生まれ育った札幌から出たことがなく、

東京に引っ越して起業してから、首都圏近郊で行われている

という小学校受験の話を聞いて大変おどろきました。

札幌では小学校受験はまったく一般的ではなく、もちろん

ある程度の進学校にすすめば東京の大学に大学受験で

進学する人がたくさんいます。

それなのにわざわざどうして5歳の子どもに受験をさせる

必要があるのかと不思議に思っておりました。

 

ですが、サリヴァンの事業を始めてから、

自身が小学校(または幼稚園)から私学または国立の学校に通っていた

子どもが小学校(または幼稚園)から私学または国立の学校に通っている

こういう先生がたくさん在籍してくれるようになり、

先生方からいろいろな話を聞き、勉強させていただく中でわかったのは

小学校受験をする人が選んでいるのは

お子さまの教育環境

であるということです。

 

附属する中学・高校・大学の偏差値が高ければよい、

ということではないのです。

(もちろん附属校の偏差値が高い学校は人気がありますが)

偏差値だけ見るのであれば、中学受験・高校受験・大学受験

をすればよいのです。

ですが、これらの受験をパスできることだけではなく、

小学校受験をすることの大きなメリットは

6・3・3の学校システムの中で

いちばん長くかつ最も多感な時期にあたる

小学校生活を、どんな環境で過ごさせるのかを

ご両親が選ぶことができること

これに尽きると感じています。

だから、大変だとわかっていても小学校受験をされる

方がたくさんいらっしゃるのです。

 

具体的には

 

1.大学までの一貫校に入学させたい。

 

という考えをもっておられる方には

慶應義塾幼稚舎、青山学院、慶應義塾横浜初等部、学習院初等科、成蹊、立教、

立教女学院、成城学園、早稲田実業学校初等部、日本女子大学附属豊明、

などの選択肢があります。

最近できたばかりで非常人気の高い東京農業大学稲花も大学附属校です。

(高校からの附属大学進学率は高くないようですが)

 

 

2.高校までまたは附属の大学に上がらず出る人の多い附属校に

  入学させて、良い環境で大学受験をさせたい。

 

という考えをもっておられる方には

暁星、雙葉、白百合、東洋英和、女学館、光塩女子学院、聖心女子学院初等科、

田園調布雙葉、横浜雙葉、などの男女別学の学校や

桐朋小学校、桐朋学園小学校、国立の小学校などの共学校が

選択肢となります。

 

 

3.小学校のみまたは附属の中学に上がらず出る人の多い附属校に

  入学させて、良い環境で中学受験をさせたい。

という考えをもっておられる方には

淑徳、洗足学園、東京都市大学附属、聖徳学園、宝仙学園、精華、国立学園、

などが選択肢となります。

3つのパターンのうちでここ数年でいちばん変わったのが

3.小学校のみまたは附属の中学に上がらず出る人の多い附属校に

  入学させて、良い環境で中学受験をさせたい。

ここに該当する学校の台頭です。

中学受験で成果をだしている学校の人気が急上昇しました。

 

中学受験をする場合、せっかく中学受験をしても6年後に

また受験です。それでもなぜ私立を選ぶか?というと

公立小学校について下記のように懸念される方が多いからようです。

 

① 高いレベルの授業内容が期待できない 

 

どんな越境小学校( 越境してでも入学を希望する

ご家庭の多い中学受験者数の多い学校)でも公立の場合

授業の内容は小学校学習指導要領にそって進められます。

公立はすべての子どもに平等な教育をする場所ですから、

その学校独自のカリキュラムや、進度の早いプログラム

などは導入できません。

 

②  塾との2重生活が長くなる

 

公立の小学校から中学受験をする場合、3年生の2月には

塾に入塾するケースが多いですが、最近はどんどん

入塾のタイミングが速まり、1年生・2年生から

塾に通っているお子さまが少なくありません。

最低でも2年間、多くはもっと長い期間、小学校生活と

中学受験塾との両立が求められます。2重生活が

長くなればなるほど、親子ともにモチベーションを

保つことが難しくなります。

③ 環境に期待できない

 私学にはそれぞれの学校に必ず、教育方針や教育の

 特色があり、それに沿った教育がほどこされます。

 先生の移動も少なく、その学校の教育理念をよく

 理解しているベテランの先生方がたくさんいます。

 また、お子さま1人ひとりへを丁寧に見てほしいと

 希望される場合も、私学の方がフィットすると考える

 方が多いようです。

ちなみに私自身は、公立の小学校でも、私立の小学校でも、

国立の小学校でも、ご両親がご家庭の教育方針と

お子さまの適正にかんがみて真剣に選んだ

進学先であれば、それがいちばん良いと思います。

どれを選べば正解、ということはありません。

もちろん小学校受験をされる場合も、お子さまと

ご家庭にあっているかどうかが一番大切で、

どなたにでも正解な学校、というのはないと思います。

今回は小学校受験をするメリットについて書きましたが、

小学校受験には費用とエネルギーがかかるという

デメリットもあります。

また、正直に申しあげると、向き不向きもあります。

もし、小学校受験をしたいけれど迷っている、という方が

いらしたら、まずはできるところからご準備を始めてみてはいかがでしょう?

ご準備をすすめていくうちに「向いていない」とお感じになったら、

そこでお辞めになっても良いと思います。

小学校受験の準備はイコール、就学準備になりますので、

やったことが無駄になることはありません。

(もちろん、お子さまに過度のストレスがかかったり、

 無理をさせたりしていない場合に限りますが)

それでもやっぱり悩む、という方がいらしたら、

電話かメールでご相談くださいませ。