小学校受験 慶應・早稲田に合格するには






こんにちは!幼児・小学校低学年向け家庭教師派遣のミセスサリヴァン

代表の言水(ゴンスイ)です。




今日は皆様からご希望をいただくことが大変多い、早稲田や慶應に

合格するのに必要なことを書いてみたいと思います。


まず、最近早慶の対策を得意としている、とくに美術の先生に

から聞くことが多いのが

「慶應横浜初等部と早稲田実業初等部の考査が似ている」

というお話です。たしかに慶應横浜初等部も早稲田実業も


〇難易度のそれほど高くない ペーパーをスピーディーに

 しっかり解ききる( ほぼ全問正解レベル)こと

〇自分の体験から作品(絵画制作)を作って、その作品を

 自分のことばで語ること、

が求められます。そしてその美術の課題の方向性が、近年とくに

この両校は似てきており、結果として早稲田が第1志望の方が

慶應横浜に合格されるパターンと、その逆のパターンがでてきております。



ただし、この両校ともに合格する方も多いのかというと、それは

あまりないのです。

ですが、早稲田に1次試験合格(早稲田は補欠の発表がないので、

繰り上がる場合は1次試験合格者のところに突然電話がきます)、

慶應横浜にも補欠合格(慶應横浜は補欠の発表があり、付番も

されているため、年にもよりますが繰り上がるかどうかの予想が

ある程度はできます)というケースは、比較的あります。





考査の似た両校ですが、どちらをかしっかり第一希望に定めて

その学校の対策をやりこむことは、やはり2次試験までの

最終合格にはやはり必要だなと感じます。

とくに早稲田は2次試験には面接しかなく、2次試験の

倍率は1.4倍~1.5倍と言われております。

3人に2人が通過できるはずに試験ですが、1次試験で5倍~8倍

(男女で倍率がちがいます)の考査を通過したツワモノが集う

2次試験ですから、その中でさらに選ばれるには

お子さまとご家庭が早稲田にふさわしいということを

しっかりアピールする必要があると思われます。






ちなみにここでアピールするべき内容は、ご家族のバックボーンの

素晴らしさなどではなく、お子さまごご家族の日々の

生活の細やかさや濃度の濃さです。

とくに早稲田はほぼお子さまにしか質問されない、

しかも矢継ぎ早に派生質問をどんどんされる、

こともよくありますから、お子さまが自分で体験や

好きなことを自分のことばで活き活きと語る力が必要です。

そのためにはお子さまの日常に、その体験がしっかり

染みこんでいなくてはなりません。

(たまにやる、ではだめです)





また、慶應横浜初等部を第一志望にされるのであれば、

早稲田の場合と比べて、体操にしっかり取り組まれる必要があります。

慶應は体が使えることを非常に重要視しており、

お子さまのふくらはぎの形を見ているという噂があるほどです。

ただ「体操」と書きましたが、受験体操を週に何コマも受講して

トレーニングを積むよりも、外に出て何にもないところで

駆け回る、体を使って遊ぶという経験をたくさん積む方が

(というか積めば積むほど)、慶應合格には間違いなく近づくと思います。

体がしっかり使えることは、幼稚舎にももちろん必須です。



なお、幼稚舎は、早稲田や慶應横浜初等部とは方向性が違うと

感じております。

早稲田や慶應横浜初等部は、考査の方向性が幼稚舎と

比べると「実用的」です。

幼稚舎はお子さまの美学や世界観がやはり大切だと感じます。

自己肯定感たっぷりの、子どもらしい、自分の世界を持って

いる素直なお子さまが、様々な実体験を積むことで磨かれて、

きりっとした表情になりつつ活き活きと魅力を増すと、

フリーで幼稚舎に合格ということが、あります。



最近、お子さま2人を近年幼稚舎に合格させたお母さまに

お話を伺うチャンスがありました。

幼稚舎受験はものすごく大変なので、なぜ中学校ではなく

小学校で慶應を受験されたのですかと聞いてみたところ、

「 中学受験であれば慶應でも子どもの学力で決まる試験だけれど、

  幼稚舎受験は家族で取り組む試験だから、そのほうが親も楽しめます」

とのことで、大変驚きました。

常々私が本当に大変そうだと思っている幼稚舎の受験準備を

「楽しい」と思っておられるお母さまがいる!!

そういう方が楽しみながらじっくりお子さまと向き合うからこその

幼稚舎合格なのだと理解した次第です。