小学校受験 慶應・早稲田に合格するタイプ






こんにちは!幼児・小学校低学年向け家庭教師派遣のミセスサリヴァン

代表の言水(ゴンスイ)です。




先日は

「小学校受験 慶應・早稲田に合格するには」

というタイトルで書かせていただいたのですが、

今回は

「小学校受験 慶應・早稲田に合格するタイプ」

という内容で書かせていただきます。



昨年度の受験が終わり、会員さまから送っていただいた

出口調査や、講師の先生方からのヒアリングの結果として

慶應や早稲田に合格するタイプのお子さま・ご家庭像の

共通点が浮かび上がってきました。

ぜひこれから慶應や早稲田を目指されるご家庭の

少しでも参考になればと思います。



1.お子さまが素直な性格であること



慶應・早稲田に担当の生徒さんが合格された先生方に

私が最初に聞いたのは「入会当初、出会ってすぐの頃から

できるお子さまでしたか?」という質問です。

サリヴァンは個別指導のレッスンなので、入会時期は様々

ですが、一番多いのは考査本番まで1年~1年を切るくらい

で入会される生徒さんです。

すると、ほぼ全員の先生方が「いいえ、初めてお会いした当初は

特にできるお子さまではありませんでした」と回答しました。

そして「ただ、すごく出来るというわけではありませんでしたが

素直なお子さまでした」との回答がとても多いのです。



素直なお子さまは、講師のアドバイスを素直に聞き入れます。

わからない問題や苦手な課題に出会ったときに、

できるようになりたい。こうやったら上手にできるのか!と

講師のご指導を積極的に取り入れようとするお子さまは

やはり伸びるようです。



要するに、受験準備開始時点の成績によらず、そこからの様々な

お取り組みをどれだけ吸収して自分のものにできるか、

考査当日までどれくらい伸びるかが、合否を大きく左右するのです。






2.基本的な躾と生活習慣が身についていること



表面上考査に直接関係ないようで、実は絶対に関係があると思われるのが

お子さまの基本的な躾と生活習慣です。

躾というとお行儀面がクローズアップされがちですが、

実はたぶん本質的には他者を敬う姿勢や人としてのわきまえに

直結するものが躾です。



慶應・早稲田はリーダーを育てる学校であると私は思っておりますが、

リーダーに最も大切な資質は、能力の高さではなく

他者から愛され、応援される人格です。

それはお子さまであっても、礼儀や挨拶・物事に取り組む姿勢に現れます。

「こんにちは」「ありがとう」「ごめんなさい」などの挨拶の

基本用語がお子さまから自発的に元気よく出るご家庭の多くは

ご両親がどんな場面でも必ず自分からご挨拶をされるようなご家庭で

あることが多いのです。



また例えば私ども家庭教師レッスンに伺った際に、わからないから

出来ないのではなく、ゲームがしたかったり、お勉強の

気分ではなかったりで、お取り組みに積極的に向き合えない、

ということがお子さまであれば当然あると思います。


そういう場合に、お母さまがお子さまを別室に連れて行き、

「先生はあなたとお取り組みするために来てくださっているのだから、

 そんな失礼な態度をとるのであればもう来ていただけません。

 今あなたがやるべきことは何だと思う?」

と毅然として静かにお子さまを諭され、

お子さまが自分がいけなかったと気がつける、

そういうお子さま・ご家庭であれば躾はバッチリだと思われます。





また生活習慣が整っていて、自分のことが自分でできるお子さまは

精神的に安定していて自立度が高いことから、自分がお姉ちゃん

お兄ちゃんであるという自覚と誇りを持ち、かっこいい小学生に

なるために自分を磨きたい、と自らの努力を惜しまないことが多く、

考査本番の頃にはきりっと引き締まった表情と、ぴんと背筋の

伸びた姿勢になっておられ、結果として慶應や早稲田に合格された、

という例が多数あります。


3.学校が大切にしていることを保護者が理解していること



よく「どんなお子さま・ご家庭が慶應や早稲田に好まれますか?」

とのご質問をいただきます。

お子さまが好奇心旺盛で、何事にも一生懸命取り組むことができて

ご家族のチームワークが良く、お子さまとの日々の日常生活を

大切に慈しんでおられて、ご家庭としての個性とテーマを持っている

ようなお子さま・ご家庭は好まれると思います。

ですが私のこの回答だけでは具体的に何をするべきかが、

わからないと思います。



私どもから具体的にご家族のエピソードとして〇〇をしましょう、

というのは難しいのです。

それではそれぞれのお子さまとご家庭のオリジナリティが出ません。

ですが、慶應・早稲田の考査に向けて何をしていくべきかを

考える上でもっとも大切なのは、学校が何を大切にしているのか

を知ることだと思います。


実際に合格されたご家庭にはそれぞれブレない芯というか

我が家はこれで行く、という子育ての方針があることが多く、

それが学校の教育方針と合致している例が多いのです。



もちろん、皆様ご志望校の学校説明会にいらっしゃると思います。

またご志望校のHPをチェックされると思います。

ですが、それだけでは学校が求めるこのと本質を知ることは

難しいと思います。




もしも私の娘がいつの日か孫の慶應や早稲田の小学校受験に

チャレンジすると聞いたら、

一番最初にやるように薦めるのは「学校研究」です。



まずは学校にまつわる書籍を片っ端から購入しましょう。

慶應にも早稲田にも学校の歴史や教育方針、創立者の理念が

ちりばめられた書籍がたくさん存在します。

何を買っていいかわからなければ、大学の購買部に行けば

学校にまつわる書籍が並んでいるはずです。

そしてその書籍にマーカーを引きながら、大事だと思われる部分を

ノートやパソコンに抜き書きしつつ、熟読しましょう。





また小学校はもちろん、附属の中学・高校・大学のHPをお気に入りに

登録して、隅々まで読みながら定期的にチェックしましょう。

小学校でなくとも中学~大学までのイベントや行事などでも

外部から参加が可能であればオンラインでもリアルでも参加します。

一貫校をつらぬく教育方針や理念を感じとり、理解することが

小学校単体だけで見るよりもずっとしやすいと思います。




そして可能であれば、その学校の在校生や卒業生の保護紗さまに

学校についてのお話をお聞きします。

実際にその学校の教育に触れられた経験者の方の生の声は、

学校を知る上で大変有効です。




それらの情報をぎゅっと圧縮して、我が家の教育方針や

どんな風にお子さまをお育てになるのか

お子さまにどうなってほしいのかを決めます。