有名小学校に合格するための秘訣

 

こんにちは!幼児・小学校低学年向け家庭教師派遣のミセスサリヴァン

代表の言水(ゴンスイ)です。

 

だんだんと暑さが増してきて、今年も小学校受験本番シーズンが

近づいて来たことを感じる今日この頃。

毎年5月・6月は新規ご入会のピークシーズンで、ありがたいことに

大変多くのお問合せ・体験レッスンのお申込みを頂戴しております。

私もマネージャーの小井も連日新規のお客さまや会員さまとお会いしたり

メールでやりとりをさせていただいております。

そんな中でよくいただくのが

 

有名小学校受験に合格する秘訣はありますか?

 

というご質問です。

とても難しいい質問なのですが、来月で会社設立から14年、

会員さまの小学校受験をお手伝いさせていただいてきた立場で

回答してみたいと思います。

 

まず、有名小学校に合格する秘訣としていちばん最初に

頭に浮かぶことは

学校にあった対策をする

ということです。

皆様ご存知のように、それぞれの学校は考査の内容や

重要視するポイントが違います。

〇難易度の高いペーパーが出題される学校 

(いわゆるペーパー校)

 

〇テスターが前についての個別考査を行う学校

(いわゆるノンペーパー校)

これらは考査の方向性の違う学校の代表例です。

 

ペーパー校を受験されるのであれば、まずは

しっかりとペーパーで得点することが大切ですから、

ペーパーをしっかりきっちりやる必要があります。

 

ノンペーパー校を受験されるのであれば、

テスターが前について発問されるスタイルですから、

ペーパーである程度概念を積み込んだ後は

(積み込みながらでも)テスターからの発問に

アクションするトレーニングが必要になります。

 

いずれのタイプの学校を受験されるのでも

ペーパーは必須ですが、ノンペーパー校を受験される

のであれば、ノンペーパー用の対策は絶対に必要です。

ご志望の学校が人気校であればあるほど、その学校をほぼ

単眼され、その学校に合格するために学校の出題傾向にあわ

せてできることをすべてやってきた、そういうお子さま

ご家庭がライバルとなるのですから、ペーパーのご準備だけで

ノンペーパー校の対策もカバーというのは難しいと思います。

たとえば小学校受験では「なかまわけ」という問題がよく

出題されます。

ペーパーで出題される場合、正しく仲間で分けられればokです。

ですが、ノンペーパーで有名な青山学院初等部の考査では

テスターに止め、と言われるまで何通りでも分け続ける

必要があるのです。

分類のやり方も、正解が決まっているわけではなく、

お子さまがそれについて自分なりの理由を説明して

テスターが納得すればそれで正解です。

ようするにペーパーでは「回答」を見られますが

個別考査では回答に至るまでの「プロセス」が見られるのです。

ここまで違うものを求められる考査に、同じトレーニングで

挑むのというのは無理があります。

 

また、もちろんペーパー校であってもノンペーパー校で

あっても学校によっても必要な対策が違います。

ペーパー校はプリントが出題される、その部分は共通

していますが

〇難しい図形推理の出題される学校

〇バランスよくあらゆる分野が出題される学校

〇難易度が高くないけれどスピードが必要な学校

〇出題のされ方に特徴があって聞き取り力が特に必要な学校

〇数の問題に特徴があり難易度の高い問題が出る学校

などなど、タイプが違います。

なので、ペーパーがわりと取れていると思っていても、

実際に過去問や類似問題に取り組み始めると、

思ったように得点できないということはよくあるのです。

ですから、学校の出題の方向性にあった対策を

してゆく必要があります。

 

そして学校の出題傾向にあわせた対策をしようと

するときに悩みになりやすいのが

 

①過去問や類問だけやればいいか

 

ということと

 

②併願校の対策をどうするか

 

ということです。

まずは

①過去問や類問だけやればいいか

ということについては、

結論から申し上げると絶対にダメです。

昨今、考査の出題傾向が突然変わること

が増えてきています。

たとえば高難易度の図形推理問題が出題されることで

有名な成蹊小学校でも、2年連続男子の考査で

図形推理ではなく数の問題が出題されました。

成蹊といえば図形推理ですから、夏から成蹊対策として

図形推理だけをやるという方も多く、そうなると

問題傾向が変わった場合、合格点をとることが

非常に難しくなります。

 

また、どの学校も小手先のトレーニングだけでなく

きちんと頭を使えるお子さまを好む傾向にあり、

出題にも知恵をしぼってそういうお子さまを

見分けようとしています。

今までに同じような問題を解いたことがない、

というような分野が複合した、発問をしっかり

聞いていなければ解けない、そういう問題が

出題されがちなので、過去問と類問だけをこなしても、

解けません。

まずは様々な問題に取り組んで培われる厚い土台が

あって、その上での過去問・類問です。

 

 

また、第一志望の学校が決まっているとしても

ほとんどの方は複数の学校を併願されます。

その場合

②併願校の対策をどうするか

を考えなくてはなりません。

第1志望校の対策は、塾で志望校にあった

講座をお取りになることでしやすくなりますが、

併願校まですべての講座を受講することは

現実的ではないことが多いのです。

その場合、いちばん考えなくてはならないのは

併願校のラインナップ

です。

 

学校によってするべき対策が違うことはお話ししましたが、

タイプの違う出題がされる学校が志望校群のなかに

含まれていればいるほど、やるべきことが増えます。

 

たとえばミセスサリヴァンでは受験向けの絵画制作の

ご依頼を非常に多くいただいており、現段階でほとんど

すべての枠が埋まっている状況なのですが、

〇慶應義塾幼稚舎

〇慶應横浜初等部

〇青山学院初等部

〇早稲田実業学校初等部

上記4つの小学校を受験される場合にとくに

そのための絵画・制作の練習が必要になります。

なぜかというと、

絵画・制作を「テーマにそって上手にできる」

ということだけではなく、

自分の作品についての学校の先生からの質問に

「体験や考えに基づいて自分のことばで説明できる」

ということが必須だからです。

ようするに、ご志望の学校群にこれらの学校が

含まれているかどうかで、本格的に絵画・制作の

準備が必要かどうかが変わります。

 

もちろん、ほとんどすべての学校で絵画や制作が

出題されますから、どの学校を受験される場合も

やっておかれて良いのですが、考査までの

貴重な時間の中でどれくらい絵画制作に時間と

エネルギーを割くべきかが、違ってくるのです。

 

ここでは絵画制作の本格的準備が必要かどうかを

例にとって書きましたが、それ以外でも

ペーパー校とノンペーパー校を併願する場合

生活巧緻性が本格的に出題される学校を併願する場合

受験体操の特別な対策が必要な学校を併願する場合など

どことどこを併願するのか、併願校のラインナップによって

どれくらい準備の幅が広がるかが、決まります。

 

当然、考査の方向性が似ている学校を併願すれば

受験準備の幅を絞ることができますし、

考査の方向性が違う学校が志望校群に含まれて

いればいるほど、受験準備は幅広く行はなくてはなりません。

 

併願校をおきめになる時には、試験日程はもちろん

大切ですが(考査の日にちが重なってしまっては受験

することすらできません)

学校ごとの試験傾向を考慮されることをおすすめします。

 

 

今日は有名小学校に合格するための秘訣として

学校にあった対策をすることをおすすめしましたが、

当然お子さまの対策だけでなくご両親の面接願書の

対策も学校によって違います。

それについてはまたあらためてお知らせできればと思います。