年少・年中さんからぜひ始めてほしい小学校受験の準備とは?

 

こんにちは!幼児・小学校低学年向け家庭教師派遣のミセスサリヴァン

代表の言水(ゴンスイ)です。

 

今年も受験シーズンが始まりました。

今日は来年、または再来年に本番を迎える年中さん・年少さんの

お母さまにぜひ今のうちから取り組んでいただきたい受験の準備について

お話しさせていただきます。

 

小学校受験の準備と言えば、まずは受験教室への通塾を

イメージする方も多いと思います。

サリヴァンにも連日、年中さんからのレッスンのご依頼や

塾選びについてのご相談のご連絡をいただいております。

ご志望校によっても、お子様の状況によってもフィットする

教室は違いますから、どの塾に通うかを新年長さんまでに

お決めになることは大切だと存じます。

 

ですが今日は、お子さまのお勉強のご準備ではなく

ご両親にぜひ今からスタートしてほしいご準備について

お話させていただきます。

 

何をしてほしいかというと

志望校の教育理念を知ること

とそして

志望校の教育理念を我が家に落とし込むこと

なのです。

 

それぞれの学校には「教育理念」が必ずあります。

ご志望の学校またはご興味をお持ちの学校の教育理念が

何であるかをまずはよく調べてください。

今は学校に足を運ぶことがとても難しい状況ですが、

学校のホームページはもちろん、インターネットでも

その学校の校長先生がオフィシャルにどちらかで

お話しになった内容を見ることができたりします。

 

またご志望の学校に中学または中学から大学まで

ついている場合は当然、上の学校についてもHPその他で

教育理念を確認してください。学校全体をつらぬく理念が

小学校・中学校・高校でそれぞれの生徒にフィットする

ようにアプローチを少しづつ変えて表現されていることが多いのです。

 

小学校でもまずは一言や一文で表現できる大きな教育理念があり、

それを少しわかりやすく3つくらいの言葉で落とし込んだ

表現があり、さらにその理念を実現するための具体的な

目標やどんな取り組みをするかが設定されているはずです。

そういうことが学校のHPやパンフレット、学校説明会で

開示されています。

 

また、たとえば慶應を受験するなら課題図書として必読の

福翁自伝と福翁百話はもちろんのこと、福沢諭吉先生の本は

複数冊熟読するべきです。

慶應でなくても、その学校の創立者がどんな人であるのかを

知るべきですし、創立者や学校が著者になっている書籍がある

場合は、読んでみることをお勧めします。

 

とにかく、ご志望の学校が大切にしていることについて

じっくり調べて知ってください。

また、複数の学校を視野に入れておられる場合は、複数校について

調べてください。逆に複数候補があるほうが、比較ができるので

それぞれの学校の個性が見えてくると思います。

 

なぜ学校の教育理念をしっかり知る必要があるのか?

それは

その理念をこれからお子さまとの毎日の中に落とし込んで

考査の日まで実践するためです。

 

その理念に通じる考えや、学校が日々大切にしていることを、

ご家庭で実践してください。

たとえば「先ず獣身を成して後に人心を養え」を実践するのであれば、

するべきことは、ただ体操教室にたくさん通うことよりも、

自然の豊かな環境・遊具のない環境で思いきり体を動かして、

遊びの中で鍛えることが実践になります。

 

「自ら創り出し、自ら表現する力を育てる」のであれば、

自分の想像力と創造力を駆使して、ゼロから工作でを作ったり、

物語を考えたりして、その作品を自分のことばで説明できるように

絵本をたくさん読んだり、いつでも工作できるように材料を

揃えておいて毎日何か1つ作ってみることです。もちろん

最初はヒントを出したり、一緒に考えてあげないとできるように

ならないと思います。

 

書くととっても簡単なのですが、これらを実践しようとしたら

塾に通ってお子さまにお勉強させるよりもずっと大変だと思います。

プリントのようにやることがクリアに固定されているわけでもなく、

かつやるのに時間がかかります。

また、最初からそういうことができるお子さまがいるはずもないので、

ご両親が一緒にやらなくてはなりません。

 

ですが、本当に慶應や早稲田の理念を理解しておられれば、ひたすら

塾に通うだけでお子さまに本物の体験をしてもらうことを

重視しない、ということはなり得ないと思います。

 

これらが出来ていれば、受験する秋に願書を書く時に

その学校にふさわしい具体的なエピソードがきっちりできていて、

活志望理由を完全に自分のことばで書くことができるようになります。

昨今はどの学校も、願書に書くべきことは「具体的である」

ということが絶対に必要です。

 

学校の掲げる教育理念を随所に抜き書きする願書は、誰にでも書けるだけに

強いインパクトを残すことはできません。学校側はその理念のもとに日々の

教育を行っておりますから、それをどれくらいかみ砕いてご両親が理解して

おられ、どれだけその理念に共感されていて、それをわが子の今までの子育て

に取り入れてこられたか、そこが大切になります。

 

まずはどこの塾にいくか、どれだけペーパーのトレーニングをするか

それが受験準備の第1歩ととらえられがちですが、それが一番大切な

受験準備ではありません。昨年度はコロナが猛威をふるい始め、

お教室が休止されてかつリモートワークでご両親がお家にいらっしゃる

ようになったために、その時間を大変有効の使いになって

ご家庭メインの対策で難関校に合格された方たちがたくさんいらっしゃいました。

受験準備で一番大切なのはご家庭とご家族のありかたです。

せっかく貴重な時間を使ってご準備されるのですから

「正しい方向性で正しい準備」をしていただきたいと

私どもは心から願っております。

 

学校の理念を見たけれど、よくわからない。

どうやってご家庭の教育に取り入れたら良いか、わからない。

そういう場合は、ぜひご連絡ください。

サリヴァンは30分のお電話またはzoomでのカウンセリングは無料です。