小学校受験 直前期に結局は一番大切なこと

 

こんにちは!幼児・小学校低学年向け家庭教師派遣のミセスサリヴァン

代表の言水(ゴンスイ)です。

 

いよいよ夏休みが終わりますね。

昨年度の引き続き今年もコロナの勢いが収まらず、

幼稚園や保育園はもちろん、お教室も休講になったケースが

たくさん出ていると思います。

思うように外出して人に会うこともできず親子ともにストレスが

かかる状況が続いておりますが、皆様お体もお気持ちも

お元気でいらっしゃいますでしょうか?

 

こんな時ですが、というかこういう時だからこそ、

今年の受験生さんにも来年度の受験生さんにも、再確認して

いただきたいことがあります。

お子さまの

コンディションの把握と基本的な躾

についてです。

 

受験生さんは夏休み中、暑い中夏期講習や模擬試験に通われ、

またご自宅に帰ってからは塾の復習やご家族での思い出・エピソード

作り・お手伝いなどもあり、お忙しい毎日をお過ごしになられたと

思います。

 

年中さんのご相談を受けるとき、これからの受験準備のコツは

何ですかと聞かれたら、たいていの場合私は

「年長さんの夏休みまでいかに飽きずにうんざりせずに

お取り組みをつづけられるか」だと回答させていただいております。

適正なボリュームでよい雰囲気で受験準備を続けてこられても

小学校受験の天王山になる年長の夏休みというのは、

親子ともに大変で、夏休みが終わる頃(ようするに今ですね)には

精神的にも肉体的にも疲れがたまっている状況です。

 

9月からは考査が始まる学校もありますし、いよいよ直前シーズンとなり

ご両親はこれから始まる塾の直前対策の段取りや、面接や願書のご準備、

また幼稚園・保育園が再開することもあり、お気持ちになかなか

ゆとりが持てない状況が続くと思われます。

 

ですがこんな時だからこそ、まずいま確認してほしいのは、

お子さまの心身のコンディションです。

ハードな夏を終えていまお子さまはどんなコンディションでしょう?

お勉強いが大変でペーパーに飽きがきてしまっている、

集中力が低下して指示をしっかり聞き取ることができない、

家でぼんやりしてしまって自発的に行動ができていない、

などになっていませんか?

 

もしそういう状況であれば、ここでいったんリセット・リフレッシュを

ぜひしてください。

大人でもしんどいスケジュールを5歳のお子さまが頑張られたのです。

1日でも半日でも、お子さまが好きなこと、お子さまがやりたいことを

お母さま・お父さまが一緒にやってあげてください。

一緒にやる時のコツは「付き合ってあげる」ではなく、

お母さま・お父さまも「喜んで楽しんで一緒にやる」ことです。

塾のスケジュールがギッチリでそういう日程が取れない、という場合は

お休みして欠席プリントをもらって後ほどお家でやってください。

幼稚園や保育園の出席日数の提出が必要な小学校はありますが、

お教室を皆勤しなくてはならない小学校などどこにもありません。

 

もちろん、お勉強が嫌でお子さまがゴネるから仕方なく遊ぶ、ではなく

やるべきことは最小限きちっと終わらせてから

(やるべきことの内容ボリュームもお子さまのコンディションにあわせて

あげてほしいですが)

メリハリをつけて親子で楽しく遊んでください。

夢中で楽しんで夜は早くにお布団に入って、たっぷりゆっくり寝てください。

 

間違ってもこのときに

「今日遊んでしまったから〇枚ペーパーができなかった」

「明日は今日の分たくさんペーパーをやらせよう」

ということは考えないことが大切です。

ペーパーで1問できる問題が増えることよりも、お子さまの生命力や

前向きな意欲が高まることのほうが合格にずっと近づきます。

中学校受験と違って小学校受験は、間違ってもお子さまのペーパー力だけで

合格が決まるということはないのです。

 

また、コンディションというのは、お子さまのお勉強疲れについては

もちろんですが、体の状態ももちろん含まれます。

風邪がなかなか治らないとか、鼻炎の症状が治らないとか、

はたまたストレスでチックが出ている、などの場合、その対応は

受験準備の何よりも優先順位が高くなります。

受験勉強以前に、お子さまの健康を大切に守って差し上げている

ご家庭が求められるからです。

 

また、コンディションの把握とともにぜひチェックして

いただきたいのが基本的な躾についてです。

 

試験までお日にちが近づくなか、お子さまをお勉強に専念させたい

あまりに、身の回りのことはご両親がやっているというケースは

あると思います。

ですが、小学校受験ではお子さまの自立心や就学前の5歳の月齢で

どうお育ちになっているか(というかどうご両親が育てたか)が

問われます。

最低限

1.自分のことを自分でできる

2.挨拶がきちっとできる

 ( 発語はもちろん、姿勢なども含めます)

ことは特に難関校を目指される場合、絶対に必要です。

 

毎日のスケジュールを自分で把握し、自発的に動く

ことができるように、お子さまを見守って差し上げてください。

もちろん、この大事な時期に時間のかかるご提案をしていることは

認識しております。それでも、自発的に行動できる力が

小学校受験には必要です。

 

ちなみに挨拶については、現在年中さんの場合など、

挨拶に抵抗がある、恥ずかしくてできない、というケースが

あると思います。

そのケースは、今回の事例に含みません。

なぜかというと、その場合は挨拶しないのではなく、

したいのにできないからです。

すでに自分が他人からどうみられるかについての認識が

できるようになったお子さまが、自分のイメージする対応を自分が

できないのではという恐れと自信のなさから挨拶ができない、

という場合は、お子さまが「できた」「やれる」やれる

という体験を少しづつでも積んでゆくことで自信を持てば

挨拶できるようになります。

 

問題なのは、挨拶をしない、または緩い挨拶を

ご両親が良しとしてしまっているケースです。

息を吸うように自然に、正しい姿勢で心を込めた元気な挨拶が

できるようにこれから考査までの毎日を過ごしてほしいと

心から願っております。

幼稚舎から慶應のお子さまたちなどは、ほんとうに

挨拶の気持ち良さ・さわやかさが・姿勢の良さが印象深いのです。

挨拶は相手に対する敬意の現れだと私は思います。

学力がもう一つという受験生さんでも、挨拶と姿勢が良く

キリっとしまった良い表情をされているお子様の場合、

無理だと思っていたご志望校に合格されるということが

多々あります。

 

コロナ禍のなか必死で小学校受験を目指しておられる皆様が

考査当日悔いなく力を発揮してご縁をつかまれることを

心からお祈りしております。