小学校受験の願書作成のポイント


こんにちは!幼児・小学校低学年向け家庭教師派遣のミセスサリヴァン

代表の言水(ゴンスイ)です。

今年もついに小学校受験の本番直前シーズンがやってきました。

今日は他のことを書こうと思っていたのですが、今会員さまから

本当にたくさんの願書添削のご依頼をいただいており、

頭の中が願書添削一色になってしまっているので

その勢いで願書について書かせていただくことにします。



受験生さんのご家庭では今、願書作成の山場を迎えられ、

連日寝不足で頑張っておられる保護者さまも多くいらっしゃると思います。

今日は箇条書きで、ぜひ願書で気を付けていただきたいポイントを

ご紹介させていただきます。



1.お子さまの魅力を最大に伝える



願書の中で絶対に必要な要素は、志願者でいらっしゃる

お子さまがどんな魅力を持ったお子さまなのかを伝える記述です。

たくさんの願書を拝見する中で、お子さまの個性やオリジナリティが

伝わる記述のある願書は、とても印象に残ります。

逆に、皆さんが書くであろうことを書いても、印象は薄れてしまうのです。


お子さまのことを一番知っている保護者さまにしか書けない

お子さまのオリジナルな魅力の伝わる内容を必ず願書に盛り込みましょう。

また、お子さまの魅力を伝えたいというご両親の熱意から、

え?これが5歳児?というように、お子さまがとても立派に

表現されてしまっている願書を書かれるケースがあります。


これは、たとえば面接時のお子さまの受け答えから

「願書に書いてある姿と違う」と思われてしまった場合、逆効果です。

ほとんどの学校は月齢相応の、子どもらしいのびやかな魅力を

持ったお子さまを好みます。

志願者は就学前の子どもでいらっしゃることをお忘れなく

ぜひお子さまの魅力を「等身大に」表現してください。




2.何事も具体的に表現




その学校のどんなところに魅力を感じたのか

お子さまとご家族の日常の過ごし方

お子さまにどんな風になってほしいか

そのためにご家庭でどんな風にお子さまに接しているのか

などを願書では必ず書きますが、

すべて具体的に書きましょう。


【例】

×「自然の中で過ごしています」

〇「〇〇公園に毎週通って親子でカマキリを探しております」

×「親子でたくさん会話をするようにしています」

〇「夕食時にその日あった出来事や感じたことを親子で話すのが毎日の日課です」


はっきりと情景が浮かぶ記述が「具体的な」記述です。





3.謙虚であることは絶対


学校にもよりますが、女子校を中心にご両親の

謙虚さを求められる学校は大変多いです。

何よりも願書はその学校に入れていただくために書くもので

学校は入学されるお子さまご家庭を選ぶことができます。

その時に、入学後に学校にとって不本意なことが発生する

リスクを避けようとするのは当然です。


学校にとって良い保護者とは、少なくとも学校の教育方針を理解し、

学校に合わせる気持ちを持っている保護者です。

ということは御校の目指しておられるものは、とか

御校の教育の根底にあるものは、などという表現で

うっかり違うことを書いてしまうと、「わかっていない」

と学校に知られてしまうことになります。

教育方針という学校の核の部分に触れるときは

とくに慎重に、しっかり理解できていないことは

書かないことをお勧めします。

またお子さまに「〇〇させる」という表現はなくし、

お子さまから保護者さまが学ばれている、

入学したら子どもとともに両親も学ばせていただきたい、

というスタンスで書きましょう。




4.教育方針の「 」抜き書きは控えめに








それぞれの学校の教育方針を抜き書きして書くのは、

間違いではありません。

ですが、これを多用することはお勧めしかねます。

なぜかというと、誰でもできること=みんなやっていることで、

印象に残りにくくなるからです。

サリヴァンの添削講師の中にはこれを全部NGとする講師もおります。

( 私は個人的には全体の文書の中のバランスがよければ

1か所くらいはありだと思っています)

できれば抜き書きをせず、ご家庭で取り組んでおられることで

その学校の教育方針に合致していることを書き、

それを志望理由につなげるほうがご家庭の姿を

学校に知っていただくこともでき、かつ学校の方針を

理解していることが伝わると思います。






5.ポイントを絞りましょう






お子様がどんなお子さまなのか

どんな風に育って欲しいのか

ご家族で楽しんでおられること

学校のどこに魅力を感じているのか

などを盛り込む願書の中で、それぞれの要素が

複数あると、これも印象が薄まります。

ポイントを絞りましょう。

とくにお子さまがどんなことがお好きでどう過ごしておられるかや

学校のどこに魅力を感じるかは

たくさんの種類を書きたくなるのですが

多ければ多いほどぼやけた印象の願書になります。

ポイントを絞って一つひとつの記述を際立たせましょう。