小学校受験の合否を決める夏休みの過ごし方





こんにちは!幼児・小学校低学年向け家庭教師派遣のミセスサリヴァン

代表の言水(ゴンスイ)です。


月2回のブログ更新を心がけているのですが、なんともう7月に入ってしまい、

6月は更新ができませんでした、、、更新を楽しみにしてくださっている方が

いらしたとしたら、申し訳ございません。

更新できなかった理由は、6月にものすごい数の新規のお申し込みをいただいたからです。

サリヴァンではHPの申し込みフォームまたはお電話にてのお申込みをいただいてから

お電話でご希望内容や状況についてヒアリングをさせていただいております。

講師のご紹介時にもアレンジ担当者の私またはマネージャーが同行するかまたは

オンラインでヒアリングとシステム説明をさせていただきます。

また、入会されている会員さまも、会員外の方も30分のお電話またはzoomでの

カウンセリングに関しては無料で承っております。

ありがたいことに毎日たくさんのお客様と電話やオンライン、対面にてお話しさせて

いただいており、ブログに書くべきネタを喋り尽くして燃え尽きておりました。

今日は久しぶりにお客様とのお約束のない土曜日で、家族も愛犬も留守している

静かな環境で久しぶりにブログを書きたい、と思いました。




たしか昨年は8月に書いたのですが、今年は早めに書いておきたいと

思うことがあります。それは

「小学校受験の合否を決める夏休みの過ごし方」

についてです。

7月後半から、ついに夏休みが始まります。

今年受験されるご家庭にとって最後の夏休みです。

サリヴァンでは6月に引き続き、7月も考査に向けての最後の仕上げを

希望される年長受験生さんのご家庭へのレッスンのご案内を

させていただきたいと考えております。

11月初旬に本命校の考査があるとすると、考査までは

あと4か月弱という短い期間になります。

ですが、小学校受験の最大の山場である夏休みはこれからです。

このタイミングで入会されるケースでも家庭教師がお役に立てることは

まだまだあります。

毎年考査の数か月前に入会されるご家庭お子さまとも

素敵なケミストリーが生じて奇跡のような合格をつかまれる

ケースがいくつも生じるのです。

勝負はこれからです。


皆様貴重な夏休みをどうお過ごしになるかを計画されていると存じます。

ここで、受験生のご家庭にぜひ再確認していただきたいことが

ございます。

「その講習、本当に必要ですか?」

夏休みに力をつけたいとお考えの場合、一番先に思いつくのが

塾の講座を受講することだと思います。

塾はたしかに小学校受験の専門機関として頼りになる存在です。

ですが、たくさんの講座を取ればとるほど力がつくということは

絶対にありません。

なぜかというとどんな教室のどんな講座も、お子さまの力に

するためには必ずおうちでの復習とセットだからです。

おうちで復習しなければ力はつきません。

講座+復習ができそうもない場合、講座を吟味して

取捨選択しましょう。講座の受けっぱなしほど時間と

労力が惜しいことはありません。



また、通常クラスが終了した夏休みからは、塾のクラスで

取り組む内容は難易度が上がります。

ですが現在の成績の状況にもよりますが、貴重な夏休みの

家庭学習でいちばん注力するべきことは

「基礎固め」

これに尽きます。

ここでしっかりと固まった基礎を作れれば、夏休み明けから

お子さまの心身の発達との相乗効果でぐんぐんと伸びます。

考査の当日に伸びのピークを迎えるイメージです。

塾の講座の復習でつまづいたら、焦らず騒がず、今の段階で

苦手分野がわかってラッキー!と思って

同じ分野の基礎問題まで戻ってじっくり復習してください。

こういうゆとりのある復習は時間がかかりますので、

講座が多すぎると復習が終えられない焦りが生じてしまいます。

ですがこのステップを踏んで理解を深めて徹底的に落とし込まないと、

考査本番で正解できません。




また、塾に行かなくても、むしろ塾ではできない、ご家庭で

やるべきことが本当にたくさんあります。

生活の中で自分のことを自分でできる自立力をつけることや、

家族の一員として責任をもって役割を担う、本当の意味でのお手伝いや

ご家族でキャンプをしたり、ボランティアをしたり、動物を見に行ったり

という実体験や、親子で日々のことや読んだ絵本について

じっくり語り合い対話することなどは、塾ではできません。

小学校の立場に立って考えると、ものすごくたくさん通塾されたご家庭と

通塾よりご家庭での家庭教育に力を注がれたご家庭とどちらが好まれるかは、

言うまでもないところではないでしょうか。



とくに慶應幼稚舎や慶應横浜初等部を志願されているご家庭の

保護者さまによく聞かれるのが、慶應に強い絵画教室と

慶應に強い体操教室です。

もちろん、この業界に長く携わっておりますから、過去の合格者が

通っておられた絵画教室・体操教室を推薦することは可能です。

ですが、「ここに通えば合格できる」というような

鉄板の絵画教室も、鉄板の体操教室も、存在しないと私は思います。

ようはご家庭がどう取り組まれるか、絵画教室や体操教室を

どう活用されるか、が大切なのです。

サリヴァンにも慶應や早稲田の対策を得意としている

美術講師や体操講師が在籍しておりますが、

そういう講師はお子さまを型にはめる、やり方を教え込む

という指導をことのほか嫌います。

美術講師は体験をたくさんしながら基礎から表現力を

磨く、自分で気づくというステップを重要視しますし、

体育講師も体操教室にたくさん行く、ではなく、公園や

自然のなかでたくさん走り回って自然と体幹を鍛える

やり方を勧めます。

ただたくさん塾で講座を取るだけでは、そういう力が

養われないのです。

早慶向けの特殊な絵画制作や体操以外の

女子校向けの巧緻性や、個別考査の行われる

行動観察校の対策も、塾に通い詰めることよりも

ご家庭での対策に力を注がれて成功されたというケースが

大変多いのです。

「トレーニング」と家庭生活に基づく「実地訓練」

の違いだと私は思っております。

また小学校受験塾にもよりますが、

講習会のコマ数が足りない、それでは受かりませんと

指摘されたり、教室によってはいわゆる「必修」としての

講座をとらなけれが、それ以外の保護者さまがとりたいと

思われる講座を取れないというケースもあります。

その講座は、この貴重な夏休みに本当に時間を割くべき

講座なのでしょうか?

もちろん夏期講習には高額な料金が発生するケースも多く

せっかく申し込みをしたのだからお取りになった講座に

出席しないともったいない、ということは理解できます。

ですが本番を後数か月に控えた段階で、一番貴重なのは

「時間」です。

受験されるお子さまは5歳~6歳ですから、

1日の中で元気に活動できる時間・集中して取り組むことの

出来る時間は限られています。

その貴重な時間を過ごすための優先順位をぜひじっくりご検討

いただきたいと存じます。

コンディションが悪い場合、お子さまが疲れてしまった場合、

それ以外に優先することがある場合、勇気をもって講習を

お休みされたら良いと思います。

普通の教室であれば欠席した授業のプリントがいただけますから

(昨今は欠席プリントをいただけない残念な塾もあるようですが)

それをご自宅でやられたら良いと思います。


考査までの期間でまとまった時間がとれて「体験」を

充実させることのできるラストチャンスはこの夏休みです。

体験に一番力を注ぐことのできる夏休みを、通塾でいっぱいいっぱいに

してしまうのはもったいないです、、、

お子さまはじっくりと時間をかけて取り組むことで、自分の血となり肉

となった体験以外は、自分のものにして、自分のことばで語るという

ことはできないのです。

通塾で忙しくて体験が疎かになった場合、難関校の面接で

インパクトを残すことが難しくなってしまうのです。

「何を優先するのか」

「何を捨てるのか」

ご家族でじっくり検討して有意義にお過ごしいただきたいと

ねがっております。