小学校受験 教室でついていけない時にするべきこと

こんにちは!幼児・小学校低学年向け家庭教師派遣のミセスサリヴァン

代表の言水(ゴンスイ)です。

 

11月から幼児教室の新年度が始まり、新年中、新年長さんのご家庭からのお問い合わせや 

体験レッスンの申し込みをいただいております。

 

ご相談内容で最近とても多いのが 

「塾でついていけない」 

「塾での成績がふるわない」 

そんなご相談です。

 

塾を選ばれる際に、皆様が意識されていると思われるのが、その教室の「合格者数」です。 

その塾からどこの小学校に何名の生徒さんが合格したか? 

そこを判断基準に教室を選ばれる方も多いと思います。

 

最近は圧倒的な人気を誇る定番の大手教室以外でも、合格者数の多さで 

台頭してきている個人塾や中規模教室などがございます。 

それらの教室で最近共通していることが 

「授業の進度のスピードが非常に早いこと」

です。

 

驚くことに新年長さんの12月の段階で、年長の基本プログラムがほぼ終了

している、そんな教室もあります。 

本来夏休みの始まる7月までに終了するはずの内容を12月までに終了している 

ということは以前より半年以上学習進捗のペースが速いということになり 

ついていけないお子さまが増えるというのは当然です。 

 

特に早生まれのお子さまなどは、非常に苦労されると思われます。 

小学校受験をされる月齢のお子さまはお小さいですから、大人と違って

5歳のお子さまにとっての月齢差というのは非常に大きく、4月生まれさんや

5月生まれさんでも大変な進度の教室であれば、早生まれのお子さまが

ついてゆくのは本当に大変になります。

 

そんな中、 

「塾の授業についていけない」

 というご相談をサリヴァンでも多くいただいているのです。

  

では、どうすれば進度の早い教室の授業についていけるようになるか? 

というと、当たり前のことなのですが 

現在お子さまがつまづいている部分や

理解できていない部分を見つけて

そこから塾のレベルまでの穴を埋めること

それしかありません。

  

お教室で使っているプリントを何度もやり直しても、 

そのプリントのレベルがお子さまの現在の理解度レベルよりも 

難しい場合、その問題を何度もやっても「わかる」ようにはなりません。

 

お子さまは賢く、何度もやれば理解せずとも回答を覚えてしまいますから、

答えを間違わなくなったらお母さまは理解した、わかるようになった、と解釈されます。

ですが本質的に理解しているわけではないですから、

次にちょっと違う問題がでれば当然正解ができません。 

これだとやってもやっても成績が上がらず、親子で非常にお辛くなってしまうのです。 

 

理解度をあげるには、そのプリントよりも

簡単で本質的な問題に戻って、考え方自体を

学ぶ必要があります。

 

その際には具体物をつかったり、プリントのコピーをとって自分で切ったり折ったり 

する体験が必要な場合も多々あります。

その上で問題の難易度を少しづつ上げてゆくのです。

 

本質的なことを理解できていれば、難易度が上がっても正解できるようになります。

いま塾での学習につまづいていらっしゃる方がいたら、 

まずは塾の進度にまどわされず、

本質的にどこにつまづいているのか 

それを探して基本を固めることを

心からお勧めします。

 

基礎のないところに高い建物は建ちません。 

昨今、小学校受験の考査で実際に出題される問題は、既存のペーパーを

ただこなしただけでは正解できない、問題の本質を理解して、

自分の持っている知識を自分で組み合わせて考えることのできる力を問うものが 

大変多くなっており、あやふやな理解力では太刀打ちできないのです。 

 

塾の進度がとても速いのは、ペーパー力を早い段階でつけることのできた 

お子さまはその後、学校別の取り組みや巧緻性・絵画・発表力などを 

秋までたっぷり取り組むことができるため、その早い進度でもついてゆける 

お子さまをメインのターゲットとして授業を行っているからです。 

その塾のやり方が合うお子様もいれば、合わないお子様もいらっしゃいます。

  

十分に伸びる要素を持ったお子さまでも、本来年長さんの春でやるべきことが 

もっと早いタイミングではまだできないということは多々あります。 

時期的にまだ理解できる成長段階に達していない、

そんなことが原因でお取組みがつまらないと思ったり

嫌いになったりする必要は全くありません。

  

また、

塾の成績は合格に直結しません。

模擬試験でなかなか成績がでなくても、やるべきことを着実に積み上げ、

伸びのピークを考査の秋に迎えることで、難しいと思っていた学校に

合格されるお子さまはたくさんいらっしゃいます。

考査直前の模擬試験までずっと努力圏にいたのに

見事合格されて、第一志望校は難しいですと

仰っていた塾の先生を驚かせたお子さまが

昨年度も何名もいらっしゃいました。

焦らず、怒らず( お取組みに対する姿勢などを注意することはもちろんいいですが、

できないことを叱っても全く意味がありません)、褒めてお子さまのやる気を引き出し

ながら、秋の本番に向けてゆるがない基礎をつくりましょう。