小学校受験 園や教室のお休み期間の過ごし方

こんにちは!幼児・小学校低学年向け家庭教師派遣のミセスサリヴァン

代表の言水(ゴンスイ)です。

 

コロナウイルスの感染対策で、休園になる幼稚園・保育園が

多くなっている中、幼児教室も休室し始めましたね。

突然のお休みで戸惑われ、またお困りだったり心配されている

お母さま方も多いのではと存じます。

 

とくに今度の秋に小学校受験を予定しておられる保護者さまは、

これから最低でも2週間、場合によってはもっと長期的に

教室がお休みになって受験準備がストップしてしまうことに

不安を感じておられる方も多いのではと思います。

また、終息に時間がかかる場合、今年の小学校の考査に

何らかの影響が生じる可能性もゼロではありません。

 

まったく予想もできなかった現在の状況ですが、

園や幼児教室のお休みは悪いことばかりではありません。

むしろ唐突にできたお子さまとのたっぷりした時間を

ぜひチャンスに変えてほしいと思います。

受験準備は、実はご家庭でできることのほうが多いのです。

しかも時間のかかることも多いですから、

時間という資源がたくさんある今、ぜひやってみてほしい

ことがたくさんあります。

小学校受験は結局は、

受験までの日々をお子さまとどう過ごしたか

で決まります。

今年の考査がどうなろうと、しっかり準備を積み重ねて

こころにゆとりをもって望まれるご家庭が、ご縁をいただき

やすいことに変わりないはずです。

 

今日は、休園期間・休室期間にぜひおこさまと

チャレンジしてほしいことを書いてみますね。

 

1.植物を育てはじめましょう

 

ちょうど今の季節は、春です。

お子さまと図鑑を見ながら、どれにしようか、

お花や野菜を検討し、ホームセンターで

苗や球根、種、土、プランターなどを購入されて

植物を育てることをはじめましょう。

 

植物によって、種から育てるのか、球根から

育てるのかなども違いますし、適切な栽培方法も

当然違います。

また、ベランダに置くプランターで上手に

育つ種類がどれかなど、調べることがたくさん

ありますから、植物栽培をスタートするのには

時間がかかるのです。

 

ですが、植物を種や球根から育てはじめ、

毎日丁寧にお世話をして、成長の様子を

スケッチしながらお子さまと日々を過ごされたような

ご家庭を、嫌う学校があるはずはありません。

実際にお子さまが体験したことの、価値というのは

本当に計り知れないのです。

 

 

2.工作大会をしましょう

 

工作を、嫌いだというお子さまはあまりいらっしゃらない

のではと思います。

お嫌いだという場合、うまくできなくて叱られた、という

経験で嫌いになっているケースが多いのです。

お子さまにとって、最高の自己表現になるのが工作や絵画です。

絵画は、ご家庭で取り組むことが難しいと思いますので、

まずは工作をたくさんしてみませんか?

 

工作に必要なものは

① 材料

② 道具

③ ネタ

上記3つです。

①の材料は、大きな段ボール箱をご家庭でご用意していただき、

そこにひとまとめにご用意してみてください。

ティッシュペーパーの箱、トイレットペーパーのしん、

紙皿、紙コップ、ストロー、包装紙、画用紙、折り紙、

リボン、紐、などです。

 

②のお道具は、ハサミ、のり、セロテープ、ガムテープ、

クレヨン、クーピー、両面テープなどをご用意ください。

 

③のネタ、ここが問題です。

お子様に①と②を与えて、さあ、好きなように作っていいわよ、

と言っても、工作に慣れていないお子さまの場合、何を作って

良いかわからないのです。また、ある程度慣れている場合も、

いわゆる「上手になる」には新しい技術の習得や新しい

工夫が必須です。

 

なので、最初は、工作の本でもyoutube でも何でもいいので

テーマを決めましょう。お子様と一緒にみて、「作ってみたい」

と思えるものにチャンレジしてください。

 

最大のコツは、お子さまに作らせるだけでなく、

お母さまも作ることです。

お子さまの作品のお手伝い、ではありません。

お母さまも自分の作品を作ってください。

 

大好きなお母さんが、夢中で楽しそうに工作を作っている、

その状況がいちばんお子さまが工作を楽しめます。

また、そうするとお母さまがお子様の工作に

「ここはこうしたほうがいいんじゃない?」と口出しする

ことを避けて、横で自分の作品に技術力を反映させる

ことによって、お子さまが自分でそれに気が付き、

まねて、技術が向上する、というようにできます。

 

もちろん、工作をしながらお母さまが

「〇〇くんのここの部分、すっごく素敵ね!

どうやるの?お母さんにも教えて?」と

お子さまの自己肯定感と満たしてやる気を促進

することも重要です。

 

 

3.一緒にお料理をしましょう

 

女子校はもちろん、共学の小学校でも

食べ物や料理にまつわることを問われることは

本当に多いです。

実際の考査で出題されることはもちろん、

面接でお食事に関する質問をされることを

避けることはできません。

 

お子さまは、日常的にたくさん経験していることしか、

自分の言葉で表現できません。

考査までに1回か2回、考査の対策のためにお料理を

してみた、というだけで、それを面接で表現できる

ことはまれです。

また、昨今、本当にいわゆる面接のための

「仕込み」が嫌われる傾向が強く、

お子さまが自分で考えて、自分のことばで

語ることが非常に重要です。

 

なので、お子様の日常生活に、親子でするお料理を

ぜひ取り入れてください。

せっかくなので、この場合のお料理には

野菜をつかったものをお勧めしたいです。

季節感を感じることもできますし、

断面を観察することができます。

人参やダイコンなど、生でちょっとかじってみるのと

調理した後で、どれだけ食感や味に変化が生じるのかを

体験することもできます。

 

たくさんの野菜が入る豚汁や、ゴマをするところから

始める野菜の胡麻和えや、ヒジキや切り干し大根など、

乾物を戻して使ってみるお料理も、理科の実験のようで

面白いものです。

 

人参や玉ねぎをたくさん入れたハンバーグ、などを

作ると、粘土やつぼのりが嫌いというお子さまが

嘘のように平気になる、というような嬉しい

オマケがあることも多いです。

 

 

4.基礎固め学習をしましょう

 

昨今、幼児教室のトレンド、というか人気の幼児教室は

とにかく進度が早いです。

お教室の中には、受験1年前にほぼすべての学習分野を

終えるところもあります。

もともとが60種類くらいあるペーパーの学習分野を

そんな早いタイミングで取り組むことは、普通であれば

とても難しく、お子さまがついていけない、理解できない

ということになることが大変多いです。

( ただ、絶対発生する、というわけではありません。

時折、ものすごく理解度の高いお子さまがいらっしゃり、

そういう場合は、早い進度で問題が生じません)

 

ただ、早いタイミングから取り組んでいる、

理解できる、ということがイコール合格ではない

ところが小学校受験の難しい(面白い)ところです。

お子さまによって理解するタイミングや

伸びのピークは違うのです。

また、今の時期であれば月齢の差も非常に大きいです。

なので、いま難しい問題ができない、塾でついていけない、

という状況であっても気にすることはありません。

(もちろんお母さま方は心配だと思いますが)

 

幼児教室の学習がストップしているこの時期に、

絶対にやってみてほしいことは、塾の宿題ではなく、

まして分野の先取りでも絶対になく、

基礎固めです。

 

基礎がゆるいと、その先どんなに学習を積んでも、

成績が伸びないのです。

これは、大学受験の予備校の先生方もおっしゃいます。

いちばん大切なのは、基礎です。

 

ちょっと簡単かも、と思う問題を、

時間がかかってもいいので、丁寧に、じっくり、

間違わないように取り組んでみてください。

この場合、時間の計測は最初しないでください。

(計測するとしたら、同じ問題を2回目やるときなど

にやってみてください)

 

あまり枚数を増やすと、集中力が途切れて

正答率が下がりますので、

一度に取り組む枚数を絞ることも大切です。

5枚くらいを、朝・昼・夕方で3回やる、

なんて最高ですね。

同じ問題で朝はじっくり、お昼は

時間を計って、などもとってもいいと思います。

 

いつも体験レッスンのときにお話ししているのですが

ペーパーの成績を上げるコツは、わからない問題を

わかるようにすることではなく、

わかる問題をいかに間違わずに正答するか、

そこに尽きます。

 

成績がふるわないとのご相談をいただく場合、

ほとんどのケースで各分野まんべんなく失点しています。

数で2点、言語で2点、記憶で2点、それだけで6点です。

しかも、わかっているはずの問題です。

そこを絶対に間違わないように練習してあれば、

難しい図形の4点分まったく手が付けられなくても、

各分野2点失点するよりも、成績は上がります。

 

ちなみに、お休みにやってほしいことのトップではなく、

最後にこれを書いたのは、お子さまが長くおうちで過ごされる

お時間の中でいちばんのテーマがプリント学習、

ということにしてほしくないからです。

そして、基礎固めであれば、小難しい問題ではないので、

お子さまがどうしても理解できずお母さまがイライラし、

親子関係が悪くなる、という最悪な状況を回避できます。

 

ご家庭は教室ではありませんし、お母さまはお子さまにとって

先生のような存在ではなく、絶大な安心と安らぎを与える

存在であってほしい、と思います。

 

難しい問題や、お子さまの苦手分野をやりたい、という場合は

家庭教師にご相談ください。

サリヴァンでは入室時に講師が手洗いうがいをさせていただき、

講師お子様ともにレッスン前に検温させていただく形で

現在レッスンに伺わせていただいております。

 

幼児教室がお休みなので、サリヴァンのレッスンも

キャンセルが増えるかなと思っていたのですが、

週2回のご希望や午前中のレッスンへのスライドの

ご希望をたくさんいただいており、

体験レッスンのご予約キャンセルも1件も出ておりません。

 

現在ベビーシッター屋さんへのご依頼も大変増えている

そうで、マンツーマンでご自宅内でのレッスンのニーズが

今後高まるかもしれません。