小学校受験 毎日のスケジュールについて

 

こんにちは!幼児・小学校低学年向け家庭教師派遣のミセスサリヴァン

代表の言水(ゴンスイ)です。

 

いよいよ受験本番期を迎えました。

11月に新年長さんになられるご家庭からのお問合せや

体験レッスンのお申込みをたくさんいただいております。

最近保護者さまとお話させていただく折によくご質問いただくのが

小学校受験に向けての毎日のスケジュール

についてです。

 

小学校受験を目指される場合、やるべきことがあります。

〇ペーパー

〇個別考査

〇制作絵画・巧緻性

〇運動

〇面接

〇行動観察

実際の考査では上記の項目が出題されます。

この中のどれが出て、どれが出ないのか

また、どれが重要視されて、どれがそれほど

比重が大きくないのかは、学校によります。

 

また、直接考査で出題されることはないですが、

難関校であればあるほど

〇お子さまご自身がされた体験

〇ご家族とお子さまの魅力の伝わるエピソード

上記が重要になってきます。

最難関校に分類される

慶應義塾幼稚舎

早稲田実業初等部

慶應義塾横浜初等部

これらの学校は合格者の話を聞けば聞くほど、

体験とエピソードが充実していなければ

合格が難しいと実感しております。

 

小学校受験までの貴重な1年間をどう過ごすか。

1年は365日の集合体ですから、毎日をどう過ごすか。

ご縁をいただくことができるかどうかは、

そこにかかっています。

 

もちろんお子さま・ご家庭によって、それぞれの学校への

向き・不向きは、正直に申し上げてあると思います。

ですがお子さまの特性とご家族の雰囲気が合う学校を

選ばれる場合、あとはいかに正しい方向性で日々考査の

対策を行っていけるかが合否を分けます。

 

ですので、あと1年間の毎日をどう過ごしていくのか、

このタイミングでぜひざっくりした計画を立ててみてください。

平日であれば、幼稚園や保育園にいる時間が中心となりますから、

自由に使えるのは朝と降園後の時間になります。

この時間をどう使うかです。

 

受験学年になられていれば、受験幼児教室に通われる方が

多いかと存じます。新年長さんであれば少ないお教室で週1回、

多ければ3回くらいのレッスンが入っていると思います。

冒頭で書かせていただいた、実際の考査の出題項目の中の

〇ペーパー

〇制作絵画・巧緻性

〇運動

〇行動観察

上記の項目を教室でおけいこするのですが、

これらの項目を網羅しようとするほど、通塾の日数が増えます。

 

平日に教室に行く場合、幼稚園・保育園の降園後になりますから、

通塾の日は帰ったら夕方または夜ですから、うまくいけば

30分~40分の復習が可能なケースもありますが、

( 教室が近い・終了時間が早いなどの場合)

基本的にはあまり時間がありません。

通塾すればするほどご家庭でじっくりお取組みができる

時間が少なくなりますので、塾の日数を増やす場合は

慎重にご検討されることをおすすめします。

なぜかというと、どんな塾でも、どんな授業でも

通いっぱなしでは全く力がつかないからです。

やったことを必ず復習する必要があるからです。

たくさんの塾と授業に通いっぱなしで復習が

できないというのが一番もったいない状況です。

 

ご志望校やお子さまの状況によって

〇どの講座を取るのか

〇いつから取るのか

〇レギュラーではなく季節講習などのイレギュラー

で取るのではいけないのか

などを授業後の復習の時間も考慮に入れて

検討されることをお勧めします。

また、復習される場合、やってから日にちが経つと

お子さまが忘れてしまいますから、

できれば塾の翌日や翌々日に復習できると良いと思われます。

 

教室のない日であれば、幼稚園や保育園の降園後の時間を

たっぷり使っていろいろなことができると思います。

また、もし帰りが遅いなどで平日午後や夕方のお取組みが難しい場合は

お勧めなのは朝の時間を使うことです。

保育園でお昼寝されている場合を除いて

(お子さまによってはお昼寝されていても)

夜はおこさまのコンディションがあまりよくないことが多いのです。

一日活動して疲れている状況で、特にペーパーをするのは

集中力が出ず、効率的ではありません。

同じ1時間でも集中してできるのと、疲れて散漫になって

行うのとでは学習効果が全く違います。

 

ですので、たっぷり寝て元気なコンディションの朝の時間を

有効に使えると良いと存じます。

お子さまがペーパーを大嫌いで授業がうまくいかない

というケースがたまにありますが、授業の時間を午前中に

変えたらできるようになった、ということが本当によくあります。

いまお子さまとのお取組みがうまくいっていないと感じておられる

お母さまがいらっしゃいましたら、お取組みの時間を見直して

みられることをお勧めします。

朝にペーパーを終わらせていれば、降園後には

一緒に工作をしたり、お料理をしたりするのに時間が使えます。

なお、ペーパーは枚数を積むことが大切なわけではなく

何をどれだけ学べたか、が大切です。

 

土曜日に教室に行く場合は、たっぷり体験やご家族での

エピソード作りに使える週末2日間の中の1/4の時間を

教室で使うことになりますので、教室の日は前後の時間を

有効に使っていただき、メリハリをつけてご家族で楽しんでください。

年長学年になると日曜には模擬試験が入ってきます。

そうすうと土曜日通塾・日曜日模擬試験で、せっかくの

休日が平日と同じになってしまいがちです。

考査が近づけば近づくほどスケジュールが忙しくなりますから、

新年長さんになりたてのゆとりのある時期に

体験やエピソード作りをたくさんなさってくださいませ。

 

なお、受験教室以外にも、お稽古事をされていらっしゃる

方も多いと思います。

よく受験生になったら塾以外のお稽古をやめた方が

いいのでしょうか?と聞かれるのですが、

これはケースバイケースです。

そのお稽古がたとえばお子さまが大好きなスポーツなど

の場合は、お続けになることで気分転換にもなりますし、

体を動かすことはお子さまの心身の成長に大変良い影響があります。

動いて帰ってきた日の方がお勉強がはかどる

ということもよくあります。

ですが通塾プラスお稽古事で自由に遊べる時間が減ることで

お子様に大変なストレスがかかるケースもあります。

その場合はひとまずお稽古をお休みされて、お子さまの

自由時間を確保されたほうがよろしいと存じます。

 

予定は未定ですから、あまり厳密にならず

その時の状況でフレキシブルにやっていかれることを

お勧めするのですが、1週間をどう使えるのか、

一度表を作って見直してみられると、いろいろな発見が

あるかも知れません。

表にすることで塾が多すぎかな、と気が付かれることもあります。

 

受験生の1年のお取組みの最大のコツは

年長の夏休みまではお子さまにうんざりさせない、

ということに尽きると私はいつも申し上げております。

ちょっとゆとりを持たせた計画を、もちろんお子様が

楽しく遊べる時間をしっかり確保して作ってあげて

くださいませ。