こんにちは!願書の書き方決定版 Part2
今日は【3】鉄板の5つのポイント を話しします。
前回からの復習ですが、願書作成にはは
【1】下ごしらえ
【2】情報収集
【3】鉄板の5つのポイントをおさえる
のスリーステップが必要です。
【1】と【2】については こちらのページ をご覧ください。
【3】鉄板のポイント5つをおさえましょう
さあ、【1】と【2】のステップを踏まれた方は
いよいよ実際に願書を書くるステップに進みましょう。
校によって教育方針や好むご家庭像は異なりますが、
次の5つのポイントはほぼどの学校でも共通事項です。
① 抜き書き・文言そのままの使用はNG
学校にはかならず、メインの柱となる教育理念があります。
その単語をひろってそのまま書くことは基本的にはNGです。
もちろん書いていけないことはないですし、印象が悪いということも
ないと思われますが、差別化ができません。
「御校の理念である○○○○に非常に共感し、感銘をうけました」
は皆さんがお書きになるフレーズです。そうではなくて、
「学校の理念がいかにご家庭の教育方針と合致しているのか。
そしてその理念とリンクした教育方針で
今までどんな風にお子さまを育てていらしたか」
をアピールしてください。
② 気のキーワードには具体例を添えましょう
「思いやりの心をもち、人のために
尽くすことのできる人になってほしい」
たとえばこんなフレーズをお書きになる方はとても多いです。
ですがこれだけでは「絵に描いたモチ」です。
「 思いやりの心をもち、人のために尽くすことのできる人になってほしいと
いう思いから、親子で3年間地域のゴミ拾い活動に参加させていただいて
おり、月齢の違うお友だちや年配の方との交流の中で学ぶ貴重なチャンス
をただいております」
こうなると実際の行動に裏打ちされて信頼感が確実に増します。
③ ワールドワイド感と仕事を語るのはNG
「グローバルな価値観」
「ダイバーシティー」
というような単語を書添削で見つけたら、
よほどその前後にその価値観をきっちりと裏付ける
表現ない限り、真っ先に削除をお勧めしています。
また
「家族で世界中を旅して国際感を養っています」
のような表現も削ります。
なぜか?というと、基本的にするのは6歳以下の子どもですから
身近な場所で、日常生活の中で丁寧お子さんの感性を育む
ご家庭の方が圧倒的に学校に好まれるからです。
また、昨今では誇りをもってイキイキと仕事に取り組んでおられる
お母さまもたくさんいらっしゃり、仕事への想いを願書に綴られる
ケースもあります。
私も仕事命の母親なのでお気持ちは本当によくわかります。
ですが、基本的にはそこもバッサリ削ります。
願書でアピールするべきはご家族の子育てや文化についてで、
お母さまのキャリアではないからです。
④ 伝わりますか?ご家族の雰囲気と温かさ
ご家族にはそれぞれ、大切になさっていることや習慣があるはずです。
普段のご家族での情景が浮かんでくるような描写があると、そのご家庭の
雰囲気や温かさリアルに伝わります。
「毎朝家族3人で朝食前に近所の公園を散歩する時間を大切にしております」
「家庭菜園で野菜づくりを楽しんでおり、自分で育てた食物をいただくと
いう経験ができることで、娘は朝夕の水やりを率先して行ってくれています。」
など、素朴で身近で、できれば継続性のある事柄かつアウトドアの
からまる習慣だとベストではないでしょうか。
⑤ 一番大切なのは「謙虚さ」
入学する生徒を選ぶのは学校側ですので、受験者はあくまで
「選んでいただく」立場となります。
ですので、たとえば学校行事や学校ボランィアなどには
「できるだけ参加します」ではなく、
「喜んで参加させてただきます」
というスタンスで臨みましょう。
また、子どもに
「○○させています」
「○○させるように指導しています」
も基本的にはNGです。
「○○するように親子で取り組んでいます」
「○○できるように家族で工夫しています」
のように、子どもだけでなご両親も一緒の目線で
取り組んでいることを表現してください。
学校に対しても「御校で子供を学ばせたい」ではなく
「御校で親子ともも学ばせていただきたい」が正解です。
学校対してはもちろん、お子さんに対してもなによりも
謙虚な姿勢が伝わる文章を心がけてください。
以上の5ポイントをおさえるだけでも、
願書の出来栄え・雰囲気が確実にレベルアップします。
ミセスサリヴァンでは正式なご依頼がない場合でも、
会員さまの願書は拝見しております。
お教室でも添削はしてくださることが多いのですが、
集団で授業を行い保護者さまにご説明するスタイルだと、
お子さまやご家庭についてよくわからないうえでの
残念な添削になるケースが多々あります。
ご自宅お邪魔してマンツーマンでお子様とお母さまに
接するからこそわかる
ご家庭の良い部分やご家族の強みが願書に活かされない
ことは非常にもったいないのです。
そして何より、受験をすることはお子さまにとっても大変なのです。
小さい体で頑張っているお子さまのご努力が、願書の失敗で報われない
というような事態を絶対に回避するべく、
それぞれのご家庭にとって最高の願書を仕上げてくださることを
心から願っております。