諦めるのは待ってください!志望校について

 

こんにちは!幼児・小学校低学年向け家庭教師派遣のミセスサリヴァン

代表の言水(ゴンスイ)です。

 

お教室にもよりますが、夏期講習の申し込みがそろそろ終盤に

さしかかっております。

夏期講習ではぜひ学校別の講座を取ってくださいと私も

申し上げておりますが、そのためには志望校を絞る必要があります。

受験する予定のすべての学校別講座を受講するということは

ご家族の体力的にも、時間的にも、経済的にも大変な

負担になってしまいます。

とくに学校別の講座が総合クラスとセットになっている

(総合を取らないと学校別が取れない)スタイルの大手塾もあり、

そうなるとよくよくクラスを吟味する必要があるかと存じます。

 

志望校を絞るのに、お教室で受講されている現在の成績を

判断材料にする、という方も多いと思います。

模擬試験の成績が思わしくなかったり、

成績が下降傾向だと、お母さまはこれではまずい、

合格できないのではとご不安になられると思います。

また塾の先生から、〇〇小学校は合格が難しいから

△△小学校にされたらいかがですか、などご志望校を

変えるようなアドバイスをいただく方もいらっしゃると思います。

でも、ご志望校を変えるのは、ちょっと待ってください。

 

現在の塾での成績は、11月の考査での成績と同じではありません。

また、どの学校もたぶんトップのお子さまを求めているわけではありません。

先日お会いした私が大変信頼しているサリヴァンの先生も

「トップとか最上位じゃない方が逆に良いです。

体調やコンディションにかかわらず上から30%くらいの

ポジションがキープできるのが、ベストです。」

とおっしゃっておられました。

たしかに実際の考査で合格されたお子さんたちも

皆さんが成績トップゾーンかというと、実はそんなことは

全くなく、たとえば夏休み前の段階では合格圏内

(と言われている)成績から大きく外れていても

合格することはよくあります。

 

もちろん、小学校によってはもともと、合格することが

非常に難しいという場合もあります。

たとえば慶應義塾幼稚舎、慶應横浜初等部、早稲田実業初等部、

この3校のいずれか1校だけ、またはこの3校だけを

ご志望校にされる場合などは、たとえ成績上位であっても

どこにも合格できないリスクは高いと言わざるを得ません。

3校とも非常に高倍率な上、いわゆるペーパーの成績だけでなく

(幼稚舎はペーパーがないですし、横浜初等部も早稲田も

ペーパーの問題がものすごく難しいということはないのです)

絵画制作や、体操、そして自分のことばで自分の体験から

ものを語る力も磨きに磨く必要があります。

 

ですが、たとえばこれらの最難関校プラス、もう少し合格を

いただける可能性の高い(倍率の低い)学校を併願できちんと

考えておられるのであれば、もちろんお子さまの状況や

併願校のラインナップにもよりますが、現段階で第一志望校を変更する

必要はないと私は思います。

(正直、慶應義塾幼稚舎が第一希望の場合は、少し考える必要が

あるかも知れませんが、、、、)

 

なぜかというと、小学校受験の天王山は夏休みだからです。

夏休みで別人のように成長されるというお子さまが、たくさん

いらっしゃいます。

また、夏休みを終えても考査の当日までぐんぐん伸びて

最高のコンディションで試験を受けてこられる、

というお子さまも多いのです。

そして、最初から成績が抜群というお子さまよりも

後伸びタイプのお子さまの方が、勢いに乗っているせいか

合格をいただけることが多いと毎年感じます。

 

 

たとえば、わりと早いタイミング(新年中さんより前)から

塾に通っておられるお子さまは、最初大きなアドバンテージを

持っています。そして年長さんの初期の頃まで、良い成績を

保たれる場合も多いです。

ですが、後から入ってくるお子さまに追い上げられる、

または追い抜かれてしまうということが本当によくおこります。

塾通いが長ければ長いほど緊張感やモチベーションを

キープし続けることが難しく、慣れているがゆえの

中だるみ、スランプがやってくるからです。

夏休み前のタイミングでこれが起こると、お母さまは

心配で気が気でない状況になります。

あんなに早くから準備してきたのに、今これでは、

秋までにもっと成績が下がって合格できないのではないかと

不安になられます。

ですがそういう場合でも、取り組み方を工夫し、

焦らず粘り強く続けていれば、スランプを脱することはできます。

「お母さまが平常心を保っていられれば」ですが。

成績が下がったことで

「できない」

「やったばかりなのに」

「どうしてケアレスミスをするの」

などとお子さまを叱責してしまうと、スランプ脱出は遠のきます。

成績が下がったのはお子さまのせいではないからです。

そしてスランプを脱したお子さまは一回り以上たくましく

成長されて強くなられます。

 

塾の先生から志望校を変更してはとアドバイスを

いただくことについては、私としては懸念事項が2つあります。

1つは、塾は集団で学ぶ場ですから先生方がどんなに優秀でも

一軒いっけんのご家庭やお子さまの状況を、細かく把握することは

不可能だという点です。

そうなると塾の先生が把握されているのは「成績の経緯」のみです。

成績が上がった、下がった、今どのくらいのポジションかで

ご志望校の合否についてのアドバイスをすることになります。

ですが、たとえ現在成績不振でも、やったことが点数にあらわれて

いないだけで、やり方を変えることで伸びる、というケースが

よくあります。

塾の先生との相性がイマイチだったりで

(先生から全く褒められない、いつも叱られるという教室が、

いまだにあります)

お子さまが自信を失って伸びられないというケースもあります。

塾の進度が早すぎる、難易度が高すぎる、問題を解く

スピードを求められすぎる、ということで伸び悩んでいる

というケースもよくあります。

これらはすべてアプローチを変えれば伸びる可能性が高いのです

 

また、成績に現れなくても、ご家庭での日常生活のなかで

生活習慣が整っていて、親子でお料理や家庭菜園を楽しまれ、

お子さまには毎日からなずお手伝いをしていて、

夕食時には家族で豊かな会話とともに食事を楽しまれているような

ご家庭であれば、秋までに成績がギューッと伸びたり、

ことばや会話を重要視する行動観察校で評価されて

合格してしまう、ということもよくあります。

塾で見えている模擬試験の「成績」だけでは、わからない部分が

本当に多いのです。

 

もう1つの懸念事項は、塾の持っている学校の情報です。

受験塾にはそれぞれ、守備範囲があります。

その小学校に「強い」と言われる合格者をたくさん出す

教室はほとんどの場合、学校の近くにあります。

大手の塾はとくに、それぞれの教室の「担当校」が

別れています。

これは、学校に特化した授業を受けられるという点で

非常に良いシステムだと思いますし、ぜひ第一志望校を

専門にしている教室に、夏期講習以降はとくに通って

いただきたいと思います。

なのですが、そういう教室で、ご志望校の相談をされる場合、

広い範囲でのアドバイスが非常にいただきにくいのです。

なぜかというと

「特化している=担当校以外の情報を持っていない」

からです。

特化していればいるほど、担当校専門になるために

他の学校のことが聞けないという図式です。

なので、通っておられる塾の担当校以外の小学校の

ことをお聞きになりたい場合は、

塾の先生ではなく、ご興味をお持ちの学校について

詳しい方などにお聞きになられることをお勧めします。

またはサリヴァンのカウンセリングをお申込みください。

90分だと有料ですが、30分のカウンセリングは無料です。

 

今がどんなに苦しくても、

あきらめず、

笑顔を絶やさず、

希望を持って、

お子さまを信じて、

淡々と粘り強く、

最後までやり抜くことができたご家族が

合格されます。

 

私たちも最後まで伴走させていただきます。

ご一緒に頑張りましょう!