小学校受験家庭教師の考える女子の小学校受験の最大のポイント

 

こんにちは!幼児・小学校低学年向け家庭教師派遣のミセスサリヴァン

代表の言水(ゴンスイ)です。

新年度が近づいてくるなか、体験レッスンはもちろん、

受験カウンセリングのご依頼をたくさんいただいております。

カウンセリングのほとんどが「志望校選び」のご相談です。

塾のクラスを選ぶにもまずは第一志望校が決まっている必要があり、

とくに新年長さんのこれからの貴重な7か月と少し

(神奈川や千葉・埼玉の場合はなんともう6か月と少し)

の期間をどう使っていくかを考えるためにも、そろそろ第一志望

および併願校の方向性は決めておきたいところです。

 

そんな中で、女子の受験生さんの志望校選びについて、

私の考える一番のポイントは、結論から申し上げてこれに尽きます。

 

「女子校を受験すること」

 

です。

あるいは

 

「女子校も受験すること」

とも言えます。

 

もちろん小学校受験はそれぞれのご家庭の教育方針に合う

学校を選ぶことが大前提です。

その中でどうしても共学で良くて別学は不可、ということであれば

もちろん女子校を受験するチョイスはなくなります。

ですが、どうしても共学でないといけない、という方針でなければ

女の子さんはぜひ女子校を受験してほしいと思います。

 

なぜかというと・・・

 

1.共学校は女子の方が倍率が高い学校が多い

 

今まで毎年、先生方とともに感じてきておりましたが、

実際に発表されている数字を見るとやっぱりそうか、という感じでした。

2020年度の発表されている男女の倍率をみてみると

 

〇慶應義塾幼稚舎      男子5.6倍    女子6.2倍

〇慶應義塾横浜初等部    男子12.1倍    女子16.2倍

〇青山学院初等部      男子5.6倍    女子6.2倍

〇早稲田実業初等部     男子6.9倍    女子9.4倍

〇成城学園初等学校     男子3.9倍    女子4.9倍

 

やはり女子の方が倍率が高いのです。

〇成蹊小学校        男子5.4倍    女子5.3倍

については数字上は同じくらいに見えます。

ですが今まで、成蹊の補欠繰り上げは少なくともサリヴァンの

生徒さんたちではほとんどが男子で、女子の繰り上げはほとんど

ありませんでした。

共学校は(とくに最難関校は)女子の方が倍率が高い=

ライバルが多いのです。

 

2.共学校は行動観察校が多い

 

〇慶應義塾幼稚舎

〇慶應義塾横浜初等部

( 1次試験はペーパーですが、1次は比較的通過しています。

ですが2次試験の行動観察・運動・制作を突破するのが難しいです)

〇青山学院初等部

(2020年度はなんとペーパーの考査でしたが)

〇学習院初等科

〇成城学園初等学校

〇桐朋学園小学校

 

これらの共学の人気校は行動観察校(または行動観察が重視される)です。

行動観察校の難しいところはなんといっても

 

「ペーパ―がどんなにできても

 落ちることが普通にある」

 

この点です。

どんなに受験に向けて真摯にご準備を重ねてこられていても、

当日のコンディションや出題内容、はたまた行動観察での

グループメンバーなどによって、実力が発揮できないことが

あるのです。

もちろん、ペーパー校でもそれは同じです。

ですが、ペーパーの場合、きっちりご準備をされていれば

本番でもある程度とれることが普通です。

なぜかというと、幼児の学習分野である「図形推理」「ちえ」

「ことば」「かず」「記憶」などはどんなに出題範囲を

広げようとしても限度があります。

入試問題は5歳児が理解できる内容である必要があるからです。

ですから、ペーパー校の場合、行動観察校よりもずっと、

結果のブレが少ないのです。

 

ちなみにペーパーがしっかり出題される共学の人気校

早稲田実業初等部も、実は出題されているペーパーの難易度は

高くありません。ということはしっかりとトレーニングされている

お子様たちにとってはペーパー力で差がついているわけではなく、

行動観察や絵画制作で差がついていると考えるべきでしょう。

となると早稲田も、ペーパーがどんなにできても合格に近づく

とは限らない学校にカテゴライズされることになります。

 

 

3.女子校は男子校よりも圧倒的にたくさんある

 

実は首都圏にある男子の私学は

〇暁星小学校

〇立教小学校

書いてみてもちょっと驚きなのですが、たった2校です。

 

ですが女子校は

〇雙葉小学校

〇白百合学園小学校

〇東洋英和女学院小学部

〇日本女子大附属豊明小学校

〇聖心女子学院初等部

〇立教女学院小学校

〇川村小学校

〇田園調布雙葉小学校

〇東京女学館小学校

〇光塩女子学院初等科

東京都内だけでこれだけあります。

神奈川・千葉の

〇横浜雙葉小学校

〇湘南白百合学園小学校

〇函嶺白百合学園小学校

〇国府台女子学院小学部

なんと、全部で14校もあるのです!!

女子だけが受験する権利をもった私学がこれだけあり、

それぞれ大学附属、高校までの学校、校風や好むお子さまご家庭の

タイプなどのバラエティがあります。

その中からご家庭とお子さまにフィットした学校を選ぶことができます。

最近は日程がかぶりがちですが、併願することもできます。

(今年は英和の試験が2日と発表されましたね!!)

 

 

4.女子校はペーパーを重視してくれる学校が多い

 

すべての学校ではありませんが、女子校はペーパーができないと

話にならない、という学校が多くあります。

ペーパーは比較的努力で力をつけることのできる分野ですから、

コツコツと地道に辛抱づよく日々ペーパーに向かってこられ

考査に向けて努力を重ねてこられたご家庭の努力がむくわれる

可能性が高いのが、ペーパー重視校です。

もちろんもう皆さまご存知のようにペーパーだけでは合格できません。

ですがペーパーが出来ることで確実に合格に近づきます。

また、女子校のほとんど(もしかするとすべて)は、

願書と面接を非常に大切にしています。

お父さまがポイントになっている学校もあり、ご家族で

どれだけ心を一つに受験準備をしてこられたかが見られます。

これはイコール、その学校を大好きで理念や教育方針を研究し、

ご家庭での日々の過ごし方の中にその学校の大切にしている

教育理念を取り入れてこられた、そのご努力もきちんと評価される

ということになります。

 

上記の理由から、女子の小学校受験はぜひ、女子校を(または女子校も)

受験してくださることをお勧めします。

なお、女子校では願書と面接が重視される=学校を理解するが必須

となります。その学校にお子さまが在学されているまたは卒業生で

いらっしゃる方などから、学校のことをぜひお聞きになってください。

HPを見たり、オンラインの説明会に参加するだけではわからないことを

聞けると思います。

なお、そういう心あたりがなくて困ってる、という場合は

サリヴァンにご相談ください。

サリヴァンではそれぞれの女子校に詳しい講師がその学校について

お話しするカウンセリングをご案内させていただいております。

小学校受験を15年以上お手伝いしておりますが、実は私も

キリスト教の女子校の具体的な違い、というのはわからない

部分も多いのですが、各女子校の担当カウンセラーに言わせると

「全然違う」とのことです。

なぜその学校えなければならないか、それを語れるご家庭は、

なんとなくの志望理由のご家庭よりも願書でも面接でも

光ることは間違いないと思います。