小学校受験家庭教師の小学校の選び方





こんにちは!幼児・小学校低学年向け家庭教師派遣のミセスサリヴァン

代表の言水(ゴンスイ)です。



会員さまとも、会員さま以外のご新規の方とも、毎日小学校受験について

zoomやお電話でお話させていただいております。

毎年たくさんの会員さまの小学校受験にかかわらせていただいておりますので

近年の私立国立の小学校の情報を踏まえて、できる限り具体的かつ実践的なお話が

できるようにと、言いにくいことも微妙なこともあえてお話しさせていただいております。



お子様にとってベストな教育環境を整えてあげたいと、必死にご努力されている

保護者さまから時々聞かれるのが「言水さんならどの学校を受験しますか?」

というご質問です。

なので今日はもし、私がこれからわが子の小学校受験をするとしたら、

どうやって志望校を決めるかを考えてみようとおもいます。




1.大学までのざっくりした教育プランを考える



小学校は義務教育の中で一番長い6年間を過ごす場所になりますが、

もちろん教育はもちろんで終わりではなく、中学・高校・大学と続きます。

そうなると小学校受験をする段階でまず考えなくてはいけないのが

そのまま大学まで進学できる一貫校を選ぶのか、または途中で受験をする

学校を選ぶのか、ということです。

途中で受験をする場合、中学受験をするのか、大学受験をするのかでも

志望校のチョイスが違ってくると思われます。

(もちろん中受や大受よりは少ないですが、高校受験をするケースもあると思います)



我が家は主人が医療関係者なのですが、もし子どもを医学部に進学させたいと

考えた場合、大学附属の小学校は選択肢から外すと思います。

なぜかというと小学校をもつ大学のほとんどには、医学部がありません。

医学部を持つ学校で小学校受験をできるのは慶應だけで、かつ

慶應は内部進学での医学部進学が非常に難しいのです。

もちろんご家庭とお子さまによっては附属の大学に上がらずに医学部に進学

されるケースもあります。

ですが私のDNAを持った子どもを私が育てるケースで考えると

わが子が自分の意志で附属の大学に上がらずに外部受験で医学部を目指して

努力を重ね、私がそれをバックアップするという状況を残念ながら

イメージすることができません(笑)



医学部はとりあえず考えないとすると、大学附属校は大変魅力的です。

それぞれの学校を貫く教育理念があり、その世界で小さい頃から育まれ

一生のお友達を得て、その学校のファミリーとして成長していくことができます。

教育理念に心から共感できる学校が大学附属校であれば、チャレンジすると思います。



私は地方で生まれ育ち、自分が経験したのは高校受験と大学受験なので

たとえばわが子には自分と同じように大学受験をさせたいと考えるかも知れません。

そう考えた場合、大学のない学校または附属していても他の大学を受験する

生徒が多い学校を目指します。もちろんその小学校に附属している高校の

進学先の一覧を確認して、どんな大学に進学する生徒さんが多いのか、そして

可能であれば推薦入学の枠をどの学校のどれくらい持っているのかを調べます。


ちなみにもし推薦での大学進学を視野にいれるとしたら、中高の偏差値が

とても高い学校は避けるかも知れません。みんなの学力が高いという環境で

安定的に上位の成績をキープして学校推薦の枠を確保するのは大変です。

学校推薦ではない自己推薦でも、平均評定でいくつ以上という設定がある

ケースが多いですから、少しゆとりを持てる環境を選ぶと思います。



またもし中学受験をしたいと考える場合には、中学受験校が選択肢になります。

その場合は、引っ越しして近くに行けるか、または家から近い学校を

志望校にするかもしれません。私立の中学受験校には素晴らしいカリキュラムが

組まれていて、学校のお勉強が中学校受験に直結するような学校があります。

ですがさすがに高学年になれば通塾が必要となると思われます。

そうなった時に、家・学校・塾のトライアングルが大きいと大変だと思うのです。

もちろん、通学時間をうまく使って成績上位をキープされるようなお子さまも

いらっしゃいますので、お子さまとご家庭次第ですね。



2.子どものタイプを見極める

皆様ご存知の通り、小学校受験の考査には様々なタイプがあります。

一般的に広く「小学校受験」のイメージとして定着しているのは

「ペーパー」と言われるプリントを解くことで、もちろんペーパーが

できることが何より大切という学校がありますが、学校によって

必要なことが違います。

たとえばペーパーがお苦手でも、いわゆる難関校に合格する

ケースが毎年あります。

伸びのピークがうまく考査の日に重なったり、考査でたまたま得意な

分野が出題されたりということももちろんですが、

それよりも「お子さまとご家庭に合った学校を選んでいたから」

というケースが多いのです。


たとえばペーパーをゲーム感覚で楽しんで解くことができて、

またちょっとわからないところがあっても、とりあえずそれは

置いておいてどんどん先に進むことのできるタイプであれば

ペーパー校が向くと思います。



ですがたとえば「はじめ」「やめ」などの合図とともに

一斉にペーパーに取り掛かることが苦手なタイプで、

けれども発問にしっかり耳を傾けることができて、

発想力があり、自分のことばで話すことのできる

タイプであれば、個別考査校が向くと思います。



どちらが向くのかがお子さまによって違うので、

もちろん家庭の教育方針にフィットする学校であることが

前提ですが、今から小学校受験させるとしたら

子どもに合っていて、力を発揮できると思われる学校を選ぶと思います。

なぜかというと小学校に入ってからが学習の本番だからです。

合わない学校に無理に入っても、親子で苦しまれて結果

お辞めになるということはあるのです。

なので子どもの特性に合っていて、努力はするけれど

無理はせずに済む学校を選ぶと思います。



3.専門家に相談する

近年本当に思うのは、なんとなくの対策を続けていくことは

非常にリスクが高いということです。

なので志望校が決まったらそのために何が必要なのかを

志望校の専門家に聞くと思います。

「餅は餅屋」です。

聞くべきことはお子さまのご準備はもちろん、

家族でのエピソード作りや、日ごろの日常生活の過ごし方、

どうやって学校の情報を得たらいいのか、願書や面接の

準備をどうすすめるか、などが含まれています。



学校にもよりますが、聞いてみないと全くわからないことが

小学校受験ではあるのです。

学校によってお作法と対策が本当に違うのです。


なので相談するのであれば、ご志望の学校に詳しい人に

なさってください。塾の先生に相談される場合は、

その先生がご志望の学校に強いかどうかがが大切です。