小学校受験 合格するご家庭の心構え

こんにちは!

幼児・小学校低学年向け家庭教師派遣ミセスサリヴァン

マネージャーの小井です。


お客さまのご相談で多い内容の一つに

「小学校受験を決めたのですが、子どもが勉強を嫌がっていて集中できません。

このまま受験をしてもいいのでしょうか」というものがあります。

小学校受験は、中学受験と違ってペーパーの成績だけで合格を

いただくものではありません。

ご家庭のお考え「指針」というものがどういうところにあるのか、

お子さまと親御さんの関係性がどのようなものなのか、それが大事なことです。

お子さまの教育に何を求めていらっしゃるのか、お子さまの特性をしっかりと

お考えになり、その上でご希望の学校やその他の学校についてよく研究を

なさることが必須です。

学校の理念や教えと、ご家庭のお考えが一致しているのか、

お子さまの持つ特性をどのようにしてご家庭で伸ばしていらっしゃるのか、

ご希望の学校と合っているのかを見極めることが大切です。

それが、小学校受験を決められる第一歩になります。


とは言っても、やはりペーパーを頑張ることは小学校受験では必須です。

ペーパー校はもちろんノンペーパー校でも、ペーパーができてこその

ノンペーパー校になります。

受験塾では、ペーパーを多くこなすことを求められ、一日数十枚しなくては

ならないというお教室が普通にあります。

ただ、お子さまに無理強いをしてペーパーに向かっても集中できず、

頭には入ってきていないものです。

お子さまが、ペーパーに向かっている時間を楽しく取り組んでいるのかが、

お受験を乗り越えていける大事なポイントになります。

その為にはペーパーだけではなく、お子さまが子どもらしく様々なことを経験し

親御さんやご兄弟と楽しい時間をいかに過ごしていらっしゃるかに尽きます。

お勉強は、机の上だけがお勉強ではないからです。





お子さまの持つ資質は、ご家庭の生活の中で親御さんから培っていかれるものです。

ご家庭での親御さんの姿が、お子さまにどのように映っているのかお子さまの

立場になって考えてみましょう。

 お子さまが素直で、親御さんやご兄弟、他者への思いやりを持ち、動物や植物にも

思いやりの心を持ち大切にできること、様々なことに興味を持ち、ご家族で共に

その興味に関心を持ってあげられていること、温かいほのぼのとしたご家庭であること、

今まで合格をいただいたご家庭を拝見していると感じることはそのようなご家庭なのです。




小学校受験は、ほとんどがお子さまのご希望ではありません。

お子さまの将来のために親御さんがお考えになり、お子さまのために

「最良のレールをひいてあげたい」という思いだと存じます。

それがお子さまの負担になってしまっては本末転倒です。

お子さまが興味があること、得意なこと、自信があるところを「凄い!」「さすが!」

「こんなことができるなんて素晴らしいね」など、最高の言葉で褒めて差し上げて、

その時に得意をもっと伸ばして差し上げて下さい。

不得意なところは、得意なことをもっと伸ばして自信をつけていき、お子さまの持つ

引き出しを少しずつ引き出してあげることで自信がついていきます。

その時に「やったー!」など、達成感を味わえるような言葉かけをして差し上げて下さい。

その達成感を親御さんで一緒に楽しく、お勉強の時間を共有なさることです。


小学校受験は、絶対にしなければならないことではありません。

就学前にお受験のためのお勉強ができるお子さまは幸せなお子さまです。

その与えられた時間を楽しく過ごし良い時間となるのか、辛い時間だったと思えるのか、

ご家庭での過ごし方と親御さんの考え方ひとつです。

お受験をなさってもなさらなくても小学校には入学なさいます。

ご家庭で共に頑張ってこられた時間に無駄なことはひとつもありません。


「社会性やマナー」「日本の四季」「動植物への興味」「言葉の持つ意味」

「かずや図形」「「空間推理」「お手伝い」「食の大切さ」「考える力」「聞く力」

「思いやりの心」など、このご経験は小学校だけでなく、お子さまが社会に出られるための

人間形成を育む大切なご経験です。

この大切な時を、ご家族で楽しくお子さまと共に学んで成長していただきたいと思います。

お受験のその日まで、ご家族がどのようにお子さまと過ごされるか、それに尽きると存じます。

そのお気持ちを親御さんが持っていただければ、お子さまは自信の持てるお子さまに成長なさり、

合格への近道となるでしょう。



志望校を決められたら、お子さまの特性を失わず、お子さまらしさを残しつつ志望校に向けた

対策をなさることですが、夏の過ごし方で差がついてきます。

この時期、親御さんとお子さまが同じ方向を向いていることが大切です。

志望校を決められるのは親御さんですが、お子さまのお気持ちを聞いてみられるのも良いと思います。

年長さんにもなると、お子さまも意思がはっきりしてきます。



コロナ過、あまり学校訪問はできませんが、生徒さんの下校風景や学校をご覧になると

案外お子さまは「ここに行きたい!」と思うものです。

平日の下校風景をご覧になると、お子さまもご自分の姿を重ねて想像するのです。

反対の場合もありますので、お子さまのお気持ちを尊重して差し上げて下さい。

「この学校に行きたい!」というモチベーションを上げて差し上げると『やる気スイッチ』

が入ることがあります。

その時が、しっかりした「志望校対策」ができる時です。

親御さんのお気持ちだけでなく、お子さまの行きたいと思う気持ちが大切です。

『行きたい=頑張る』となります。

親御さんとお子さまの『ブレずに突き進む』というお気持ちが大切です。