受験生の夏休み 大切なポイントについて

 

こんにちは!幼児・小学校低学年向け家庭教師派遣のミセスサリヴァン

代表の言水(ゴンスイ)です。

 

8月に入り今年の受験生さんは夏期講習の後半戦に

入っておられる頃ですね。

サリヴァンでは現段階でも考査に向けての最後の仕上げを

希望される年長受験生さんのご家庭に向けて

レッスンのご案内をさせていただいております。

 

11月初旬に本命校の考査があるとすると、考査までは

あと2か月半という短い期間になります。

ですが、このタイミングで入会されるケースでも

家庭教師がお役に立てることがまだあるからです。

毎年考査の数か月前に入会されるご家庭お子さまとも

素敵なケミストリーが生じて奇跡のような合格をつかまれる

ケースがあります。

 

また、私学の考査ではあと一歩伸びきれなかったけれど

試験日の遅い国立小学校(筑波大付属、お茶の水、学芸大附属竹早、

学芸大附属大泉、学芸大附属世田谷、学芸大附属小金井など)の小学校の

合格をつかまれるご家庭が毎年たくさんいらっしゃるのです。

国立の小学校の合格発表後、先生方と毎年、

「神様はいらっしゃって、ちゃんと見ていてくださっているのですね」

とお話ししております。

 

皆様貴重な夏休みをお過ごしになっているかと存じます。

ここで、受験生のご家庭にぜひ再確認していただきたいことが

ございます。

 

「その講習、本当に必要ですか?」

 

今年もそうですが、昨年度は今年よりもさらに、初めての

コロナ禍で塾の授業も休講になり、春から通塾がままならなく

なられたご家庭がたくさんいらっしゃいました。

ところが、幼稚園や保育園が休園になり、通塾できなくなり、

ご両親も在宅勤務になられた状況の中で

ご家庭でのお取り組みがかえって充実されて、早稲田・慶應含む

難関校に合格されたというご家庭が何軒もいらっしゃいました。

 

塾はたしかに小学校受験の専門機関として頼りになる存在です。

ですが、小学校の立場に立って考えると、ものすごくたくさん

通塾されたご家庭と、通塾よりご家庭での家庭教育に力を注がれた

ご家庭とどちらが好まれるかは、言うまでもないところでは

ないでしょうか。

 

とくに慶應幼稚舎や慶應横浜初等部を志願されているご家庭の

保護者さまによく聞かれるのが、慶應に強い絵画教室と

慶應に強い体操教室です。

もちろん、この業界に長く携わっておりますから、過去の合格者が

通っておられた絵画教室・体操教室を推薦することは可能です。

ですが、「ここに通えば合格できる」というような

鉄板の絵画教室も、鉄板の体操教室も、存在しないと私は思います。

ようはご家庭がどう取り組まれるか、絵画教室や体操教室を

どう活用されるか、が大切なのです。

 

サリヴァンにも慶應や早稲田の対策を得意としている

美術講師や体操講師が在籍しておりますが、

そういう講師はお子さまを型にはめる、やり方を教え込む

という指導をことのほか嫌います。

美術講師は体験をたくさんしながら基礎から表現力を

磨く、自分で気づくというステップを重要視しますし、

体育講師も体操教室にたくさん行く、ではなく、公園や

自然のなかでたくさん走り回って自然と体幹を鍛える

やり方を勧めます。

ただたくさん塾で講座を取るだけでは、そういう力が

養われないのです。

 

早慶向けの特殊な絵画制作や体操以外の

女子校向けの巧緻性や、個別考査の行われる

行動観察校の対策も、塾に通い詰めることよりも

ご家庭での対策に力を注がれて成功されたというケースが

大変多いのです。

「トレーニング」と家庭生活に基づく「実地訓練」

の違いだと私は思っております。

 

 

小学校受験塾にもよりますが、

講習会のコマ数が足りない、それでは受かりませんと

指摘されたり、教室によってはいわゆる「必修」としての

講座をとらなけれが、それ以外の保護者さまがとりたいと

思われる講座を取れないというケースもあります。

その講座は、この貴重な夏休みに本当に時間を割くべき

講座なのでしょうか?

 

もちろん夏期講習には高額な料金が発生するケースも多く

せっかく申し込みをしたのだからお取りになった講座に

出席しないともったいない、ということは理解できます。

ですが本番を後数か月に控えた段階で、一番貴重なのは

「時間」です。

 

受験されるお子さまは5歳~6歳ですから、

1日の中で元気に活動できる時間・集中して取り組むことの

出来る時間は限られています。

その貴重な時間を過ごすための優先順位をぜひじっくりご検討

いただきたいと存じます。

 

コンディションが悪い場合、お子さまが疲れてしまった場合、

それ以外に優先することがある場合、勇気をもって講習を

お休みされたら良いと思います。

普通の教室であれば欠席した授業のプリントがいただけますから

(昨今は欠席プリントをいただけない残念な塾もあるようですが)

それをご自宅でやられたら良いと思います。

 

また、考査までの期間でまとまった時間がとれて「体験」を

充実させることのできるラストチャンスはこの夏休みです。

お手伝いとかやご家族で大切にしておられることに

一番力を注ぐことのできる夏休みを、通塾でいっぱいいっぱいに

してしまうのはもったいないです、、、

お子さまはじっくりと時間をかけて取り組むことで、自分の血となり肉

となった体験以外は、自分のものにして、自分のことばで語るという

ことはできないのです。

通塾で忙しくて体験が疎かになった場合、難関校の面接で

インパクトを残すことが難しくなってしまうのです。

 

貴重な夏休みも残すとろ後3週間です。

「何を優先するのか」

「何を捨てるのか」

ご家族でじっくり検討して有意義にお過ごしいただきたいと

ねがっております。