受験生さん、模擬試験を最大に有効活用しましょう

 

こんにちは!幼児・小学校低学年向け家庭教師派遣のミセスサリヴァン

代表の言水(ゴンスイ)です。

 

いよいよ塾での総合クラスの終わりが見えてきましたね。

60種類ほどあると言われるペーパーのすべての履修分野を

もうすぐ終えてからは、夏期講習がはじまります。

 

受験生の皆様はもうお受けになっていると思いますが、

これからはますます、模擬試験を有効活用してまいりましょう!

模擬試験は本番に近い環境設定ができるため、お子さまが

場慣れするためにとても有益です。

そしてそれ以外に

 

1.お子さまの現在のポジションを確認することができる

2.お子さまの得意と苦手を確認することができる

3.場合によっては考査がお子さまに向く学校がわかる

 

こんな効用があります。

 

1.お子さまの現在のポジションを確認することができる

 

どの学校の考査にも倍率があり、

難関校であればあるほど倍率は高くなります。

その中で現在お子さまがどれくらいの位置にいるかを

確認しておくことは、今後の受験準備を進めていく上で大変有効です。

 

現段階で苦しいポジションであれば、一層努力する必要があることは

もちろんですが、それと同時に合格をいただけそうな併願校を

考えておく必要もあります。

前回のブログで第一志望校を諦めないでくださいという記事を

書きましたが、第一志望をチャレンジ校に設定する場合、

併願校には必ず合格できそうな学校を設定する必要があります。

 

併願校の考査が第一志望校より先にある場合、第一志望校の考査までに

併願校の合格が決まっていると、自信がつき、心にゆとりがでて

良いコンディションで本命校の考査を受験できることが多いのです。

逆に本命校までに1校も合格が出ていないとなると、

自信を失ってテンションが下がった状態で第一志望校の考査を受ける

ことになってしまいます。

なので、本命校の考査の前に、合格をいただける可能性の高い学校を

受験しておいてほしいと思っております。

 

「行かない可能性の高い学校を練習のためだけに受験したくない」

こうお考えになる保護者さまも多いと思いますし、そのお考えももちろん

正しいと思います。

ですが、小学校受験では5歳のお子さまも、小学校に合格するための

考査を受けるという認識を持って挑まれます。

小さいお子さまが一生懸命お勉強をしたり、制作や体操の授業を受けたり

ご努力をされた結果、どこの小学校からも招待状をいただけなかった、

ということになってしまうと、お子さまの自己肯定感を減らしてしまう

可能性があります。

お子さまにとって小学校受験が、頑張った結果すてきな小学校からの

招待状をいただけた、努力が実った、という成功体験になるように、

たとえ合格された学校の入学を辞退される場合にも

合格の体験をぜひ親子でしていただきたいと私は思っております。

 

なお、ポジション確認のために受ける模擬試験で、重要なポイントを

いまから勇気を出して書かせていただきます。

模擬試験は、いろいろな塾で実施されています。

そして当然、どこのどんな模擬試験をお受けになるかで、

結果が違って帰ってきます。

 

模擬試験に精度を求める場合、「ご志望の学校を本当に目指している

お子さまたちが集まっている模擬試験」を受ける必要があります。

でないと、正確なポジション確認ができないのです。

ご志望の小学校に強いと言われている、合格者をたくさん出して

いるお教室かつ大手というのが、模擬試験では良いと思います。

お授業は大手でなければということはありませが、

模擬試験に関しては受験者数が多い方が結果の精度が高いです。

大手塾もなん校もありますが、塾によってたぶん偏差値が10くらい

違って出ているな、というのがほぼ毎日体験レッスンに伺って

模擬試験の成績表を拝見しての感想です。

ぜひ、お子さまの現在のポジションを正確に認識してください。

 

 

2.お子さまの得意と苦手を確認することができる

 

模擬試験を受講した回数が少ないと、得意と苦手を判別

することが難しいです。

なぜかというと、たまたまその問題がフィットした、

フィットしなかったということが発生するからです。

ある程度の回数を受講していくうちに、お子さまの得点傾向が

見えるようになってくるはずです。

 

お教室の授業や家庭学習でできている分野も、

模擬試験になると取れていない、ということがよくあります。

その場合、概念はある程度身についているけれど、

発問のパターンを単純にとらえてしまっているために

そこが変わると何を聞かれているかがわからない、

というケースが多いのです。

どれだけ概念を理解していても、発問を理解できなければ

正解ができませんから、発問理解の練習、いろいろなパターンの

発問に慣れるという意味だけでも、模擬試験は有効です。

 

もちろん、苦手な概念が見つかれば、それをトレーニング

することができます。

ただ、もしその苦手分野がレアな分野だったり、

お子さまの現状やご志望校の出題傾向に照らして

難易度が高い、という場合には、とりあえずその苦手分野を

保留する、という手もあります。

 

保護者さまは苦手分野がもちろん気になると存じますし

そこを中心に(場合によってはそれだけ)をやりたいと

お考えになるかもしれませんが、ひたすら苦手なことを

やり続けるのは大人だとしても苦行です。

お子さまにそこをガリガリやらせることによって

過度なストレスがかかってお勉強が嫌になるくらいなら、

とりあえず保留する、場合によっては捨てるというチョイスもありです。

しばらくしたら自然にできるようになることも、

本番の考査で出題されないこともよくあります。

少しでも多く加点したいというお気持ちはわかりますが、

ペーパー考査は点数はもちろんですが、取り組む姿勢も

必ず評価対象になります。

完璧に得点できているはずのお子さまが考査を通過できなかった

というお話を聞いたことがあると思います。

点数だけで判断されるのであれば合格しているはずです。

小学校の考査は、そうではありません。

嫌々取り組んで姿勢が乱れ集中力がなくなるのであれば

ちょっとやったらできる部分や得意な部分を磨いた方が

よほど良いと思います。

 

3.場合によっては考査がお子さまに向く学校がわかる

 

そろそろ学校別の模擬試験が、本格的に始まっていると思います。

学校別の模擬試験はその学校の出題傾向に似せた出題をし、

本番の考査に近い内容で行われます。

総合模擬試験のように全般的にまんべんなく出題される

模擬試験ではわからないのですが、学校別の模擬試験を受験すると、

お子さまの学校への適正がある程度見えるのです。

「ぜんぜん考えていなかったけれど、〇〇小学校の学校別

模擬試験を受けたてみたら成績がとってもよかった」

こういう経験を何度かされた結果、第一志望校を変更または

併願でその学校を受験して合格してしまった、

そういう例が今まで本当にたくさんありました。

出題傾向の相性が合う学校=向いている学校といえるのです。

 

模擬試験、ぜひぜひ有効活用なさってくださいませ。