この時期だからこそ受験生さんに大切なこと

 

こんにちは、サリヴァン講師の仙石です。

東京もやっと梅雨明けしましたね。

夏休みでも、変わらず規則正しい毎日

をお過ごしください。

 

今日は受験生さんの家庭学習においての

「基本を大切に!」

ということをお話ししたいと思います。

 

受験生さんは今までの毎日の積み重ねで、

お山で言うと7合目~8合目くらいまで

登ってきていると思います。

あともう少し、汗を拭き拭き頑張れば

頂上も見えてきますね。

難しい応用問題もたくさん解いているころです。

でも、

基本問題も変わらず

解いてください。

それから、

問題を最後まで

「注意深く」

しっかり聞き取りましょう

 

徒然草の「高名の木登り」というお話の

「枝危ふきほどは、己が恐れ侍れば申さず。

過ちは、やすきところになりて、

必ずつかまつることに候ふ

という「木登りの名人」の言葉にありますように

 

「高い所で危ないうちは(応用問題等の難しい問題は)

気を付けるけれど

失敗は簡単なところ(基本問題や既に何回も解いた問題)

で起こるものです

容易だと思う問題も気を抜かず、

どんな問題でも最後まで頑張りましょう。

 

この時期に、家庭学習について毎年ご家庭から

特によくお聞きしますのが以下の4点です。

 

1.「答えは正解なのに」

   解答するときに

  「印(〇△等)や解答する場所等を間違えます」

 

2.「問題をもう一度聞けばできるのに」

   問題の内容を

  「勘違いまたは早とちりして解いてしまいます」

 

3. 「しっかり数えたり計算したのに」

   解答するときに

  「〇等の数を書き間違えます」

 

4.「正解を導きだせるのに」

   自分のペースで

  「時間切れになって解答記入が間に合いません」

 

いかがでしょうか?

この4点、この夏休みにしっかり直しておきたいですよね。

「本当はできているのに」と捉えがちですが、

本当にそういう状況でしょうか?

 

先日、某中学受験塾の先生と少しお話をする機会がありまして、

その先生からこんなお話を聞きました。

 

~~~算数で最も大切なのは「計算」です。

「計算」は基本中の基本です。

計算ミスをしたときによく生徒さんから聞くのが

本当は出来ていた

テスト(本番)ではきっとできる

問題の意味は分かっていたのに、

たまたまただの計算ミスをしただけ」

という言葉です。

 

・・・いえいえ、

筆記試験では、記入された解答が全てなのです。

「本当はわかっていた」としても解答が間違っていれば

「〇」はつかない(加点はない)のです。

「わかっていた」とは受け取られません。

 

ではどうすれば「計算ミス」を

無くすことができるのでしょうか?

 

「集中力」と「基本を忘れないこと」

(途中の手順の手抜きをしない、見直しをする等)

がカギです。~~~

 

「集中力」と「基本を忘れないこと」

これは中学受験も小学校受験も同じですね。

 

では学習時に「集中」するにはどうすればいいでしょう?

まずは「基本姿勢」を守って、

背筋を伸ばし、きちんと座って学習に臨みましょう。

猫背になっていたり、身体が机に対して斜めになっていたり、

足が上がっていたりパタパタしたり、肘をついたり

筆記具を持たないほうの手がぶらぶらしていたり・・・

そんなお姿勢では「集中」できませんね。

お机の上も、必要なもの以外は置かずに整頓しておきます。

お机の周りも同様です。

 

そして、

問題を最後までしっかり

「聞き取りましょう」。

「印(〇△等)や解答する場所等」は問題の最後に

指示があります、問題の内容を聞いて

「解答をすること」に気を取られそれを

聞き逃さないようにしましょう。

 

たくさん問題を解いてきた受験生さんに多いのが、

「問題を聞いている途中で」プリントを見て

「過去に解いたことがある同じ分野の問題や類似問題」

を思い出して「問題内容をしっかり聞かず」

「解いたことがある問題内容と思い込み」

「その時の解き方で」解いてしまうことです。

「あ、これ知ってる!」という状態ですね、要注意です。

 

都度、「出題される問題」をしっかり聞きましょう。

・・・この、「それ、知ってる知ってる!」

「もうわかった!」という気持ちは抑え、

そういう時こそ用心深く聞きましょう

 

 

夏休みは「聞き取る」お取組みを強化しましょう。

お話の記憶、聞き取り問題、製作セット等にCDが

付属しているものがありますのでそれを利用して、

CDで問題を聞き取る練習もしましょう。

 

 

 

そして、時間を計って問題を解いてみましょう。

 

制限時間が書いてある問題を解きます。

制限時間になったらいったんそこでやめます

終わりきらなかったところは筆記具の色を変えて記入します。

 

「あとどれくらい残っていたか」確認しましょう。

「早く書く」ことに気を取られすぎると回答が雑になりますので

「時間を意識する」のではなく「解くことに集中する」のです。

 

筆記具を持っていないほうの手も使いましょう。

解答が早いお子様は両手をしっかり連動させて使っています。

 

時間に余裕が出てきたら「やめ」というまで

解答をよく見直しましょう

 

でも

「早くしなさい!」

「ちゃんと聞きなさい!」

という声掛けはNGですよ。

暑さに負けず、頑張ってくださいませ。