小学校受験にいちばん必要なのは「聞く力」

 

こんにちは!幼児・小学校低学年向け家庭教師派遣のミセスサリヴァン

代表の言水(ゴンスイ)です。

 

12月はサリヴァンのミーティング月間なので、

先生方にお会いする機会が普段より多くなっています。

会うとやはり昨年度の小学校受験の話になるのですが、

びっくりするくらいほぼ全員の先生が言うのが

「小学校受験にいちばん大切なのは、話を聞く力」

ということです。

 

 

小学校受験ではペーパー、行動観察、運動、制作絵画が

学校によっては全種類、そうでなければこの中の何種類かが

考査で出題されます。

このすべての分野で、必要になるのが「話を聞く力」です。

 

 

ペーパーなどは、問題をたくさんこなしていると、

プリントを見ただけで「これはこうやればいいんだな」と

予想がつく場合も増えてきます。

そうすると指示をそれほど注意して聞かなくても正解

できそうなのですが、特にここ数年、出題をきちんと

聞き取らなければ正解できない問題が本当に多くなっています。

また、1分野ではなく2分野にまたがる複合問題がどの学校

でも好まれる傾向にあり、そうなると指示がややこしく、

よほどきちんとお話を聞けるお子さんでないと正解できません。

 

鉛筆やペンをもって机に向かっている状況でも

お話をしっかり聞き取ることは難しいのに、

まして体を動かすことを伴う行動観察や運動、制作絵画で

お話しを正確にききとってアクションすることは

小さいお子さまにとってなかなかハードルが高いのです。

 

ではどうやったらお話しを聞く力がつくか?というと

これはもう明確に

「お話が聞けるようになるトレーニングをする」

これしかありません。

 

日ごろの生活のなかでも、お母さまからお子さまに

指示をするときは1回だけにして何度も言わず、

一度で話を聞き取る練習をすること、これはいつも

申し上げているのですが、今回はもう少し踏み込んで

具体的にどういう取り組みをするかについてお話しますね。

 

1.短文や数字の復唱をする

 「あおい とりが やまに むかって とんでいます」

「おとこのこが こうえんで しろい ボールで あそんでいました」

「3,5,1,8,7」

など、なんでもかまいません。

短文や数字をお母様が発語し、それをそっくり同じくなるように

お子さまに復唱させてみてください。

一言一句同じように復唱するのは、意外と難しいのです。

復唱は、出題の指示が独特な学校( たとえば立教小学校や

東陽英和女学院など)で出題を聞き取るための方法としても

非常に有効です。

最初は短い文章からはじめ、慣れてきたら徐々に長くしていきます。

 

2.聞き取りのトレーニングの教材を活用する

 

先日弊社のエース講師、S先生に教えていただいた

おすすめ教材をご紹介します。

 

① きくきくドリル STEP1

 

②きくきくドリルSTEP2

 

まず、とりくみやすいのがこの「きくきくドリル」です。

STEP1は4歳さんからと書いてあるのですが、

3歳さんでも取り組めるかもしれません。

通常の小学校受験用教材とちがって、カラー印刷

されており、また、聞き取る音も動物の鳴き声など

お子さまにとって楽しくバラエティー豊富です。

レクリエーション感の強い教材ですので、

「やらされている」というお気持ちに

お子さまがなりにくいと思います。

 

小学校受験本番向けというわけではないのですが、

最初から難しすぎて正解できずつまらなくなる

という状況を回避でき、聞き取りのお苦手なお子さま

であれば、突然小学校受験用の「お話しの記憶」や

「短文の記憶」に取り組むよりも、まずはこちらで

楽しく聞く力をつけるお取組みをスタートしてください。

 

また、レベルが上がってきたところでおすすめなのが

 

③ こぐま会 ひとりでとっくん25

「ききとりれんしゅう 1」

 

 

④こぐま会 ひとりでとっくん26

「ききとりれんしゅう 2」

 

こぐま会のこの教材です。

具体的な小学校受験での出題に則した実践的な内容です。

別冊の問題文もCDもついていますが、

CDをプレイヤーにセットせず、お母さまが出題して差し上げる

形式でも問題なく手軽に使えますし、その場合は

問題文をいくらでも類似問題にアレンジして出題することができるので

繰り返し使えます。

 

話を聞く力は、一朝一夕には身に付きません。

すこしづつ、楽しくトレーニングを重ねてくださいませ。

また、できなくて叱ることと、一度にたくさん出題することは

お子さまに話を聞く力をつける上でぜったいにNGです。

(嫌いになってやる気をなくします)

 

お子さまが元気な時に、短時間集中して取り組み、

目いっぱい褒めて、さっと切り上げる。

それがコツです。