小学校受験に向けての幼稚園の選び方

こんにちは!幼児・小学校低学年向け家庭教師派遣のミセスサリヴァン

代表の言水(ゴンスイ)です。

 

すっかり久しぶりのブログになってしまいました、、、

お会いしたりオンラインでお話しさせていただく際に

「ブログ読んでます」と言っていただくことがとっても多く、

書かなくちゃ!と思っていたのですが、緊急事態宣言明けから

とても多数のお申込みをたくさんいただいており、更新がおろそかに

なってしまっておりました。

 

今年は筑波大附属小の考査が例年より1か月も早いので、

受験シーズンの終了が早まってゆとりが出るかと思っていたのですが、

ありがたいことに新年長・新年中さんからの体験レッスンのお申込みが

相次いでおり、現段階で体験レッスンの予約数が、昨年度の11月の月間の

体験レッスン数を大幅に超えました。

上のお子さまのレッスンをさせていただいた会員さまからの

ご妹弟さんのご依頼や、ご紹介でのお申込みも大変多く、

本当にうれしくありがたく思います。

 

明日合格発表のある暁星幼稚園と学習院幼稚園を除くと、

現段階で私立の幼稚園はほぼ、合格発表が出ていると思います。

国立はこれからですね。

 

小学校受験または2年保育の幼稚園受験にチャレンジしたい場合の

幼稚園の選び方について、ご相談いただくことがよくございます。

1年後または3年後に受験を控えている状況でどうやって幼稚園を

選ぶのかについて、今日は書いてみたいと思います。

 

小学校受験を予定している上での幼稚園選びで、私が大切だと

思うポイントは4つあります。

 

1.幼稚園の方向性

 

それぞれの園にはそれぞれの教育理念があります。

小学校受験を前提にされているのであれば、それまでに通う

幼稚園については、ご志望されている小学校の教育理念と

共通しているといいと思います。

例えばですがご志望の小学校がカソリック校であれば

カソリックの幼稚園、プロテスタント校であれば

プロテスタントの幼稚園を選ばれると、小学校に上がってからの

宗教教育の下地になりますし、イメージが付きやすいと思います。

また願書にも、当然書けます。

また、例えばご志望の小学校が日本語教育を大切にしている

学校であれば、その教育理念を持った幼稚園を選ばれると良いと思います。

ご志望の学校が野外活動が盛んな学校であれば、のびのびと外遊びの

できる幼稚園が良いかもしれません。

小学校受験で志願されている学校となんとなくリンクする園を

選ばれることはとても自然だと思います。

 

ちなみに小学校受験されるが学校がキリスト教の学校だった場合、

お子さまが教会などに行ったことがなく、初めてあの雰囲気の中で

神父さまやシスターのお姿の先生にお会いになったら、びっくりすると

思います。怖いと思うお子さまもいらっしゃると思います。

また、外遊びを大切にしている小学校では面接時に「学校でケガを

することがあるがそれについてどう思うか」などの質問がされることがあります。

(今年もありました)

その時に、そもそも幼稚園でもそれ以外でも外で遊ぶことが少なく

ほとんどケガするような状況なしでお子さまをお育てになっている

ご両親でしたら、びっくりして回答に困るかも知れません。

幼稚園と小学校の方向性が似ていると、そういう状況を回避できます。

 

 

2.幼稚園の通いやすさ

 

その後小学校を受験される場合、幼稚園が「通いやすいかどうか」

も大切だと思います。

小学校受験には、準備が必要です。

その準備のために塾に通う方が多いですが、学校にもよりますが

ペーパーのクラス、体操のクラス、絵画制作のクラス、など

複数のクラス受講をされる方も多いです。

もちろん、私ども家庭教師を依頼してくださる方も多いです。

また、中学校の受験と違い小学校受験ではお子さまのご家庭での

過ごし方がまるごと問われる生活力・巧緻性はもちろん、

どんな体験をしたかを問われることも非常に多い(というか大切)のです。

これらのことをある程度ゆとりをもって行うには、時間が必要です。

そうなると遠方の幼稚園だったり、不便な場所にある幼稚園だったり

すると、大変だと思います。

また、行事がたくさんあったり、必修的な科目の多い幼稚園も、

状況によっては大変だと思います。

なので、ご両親が「通いやすいな」と思われる園を選ばれることを

おすすめしております。

ちなみに「ゆとりをもって行うには時間が必要」と先ほど書きましたが、

逆にいえば「時間があればゆとりが生まれます」

時間がタイトでなければ、お母様も時間を気にしてストレスを

溜める必要がありませんし、お子さまが自由に遊んだり、

いろんな想像をしたり、または親子でゆっくり過ごす時間が

生まれます。

 

 

3.幼稚園がお子さまに合っているかどうか

 

就学月齢前のお子さまも、幼稚園に上がる頃には個性が

はっきり出てきます。

たとえば外で思い切り遊びたいお子さま、自由に遊びたい

お子さまが、やるべきことがきっちり決まった園庭の小さい

一斉保育の幼稚園にお入りになった場合、楽しめないと思います。

そうなるとお子さまに負荷がかかりますから、園でできない

自由な外遊びの時間をお母さまが作って差し上げることが必要です。

まして小学校受験の準備をしっかりされるのであれば、

余計にお子さまに負荷のかからない、楽しく過ごせる日常生活の

環境を整えてあげないと、伸びません。

 

たとえばお子さまが自由人だから一斉保育のピリッとした園に

入れてそういうことに慣れさせたい、とう保護者さまももちろん

いらっしゃると思います。

それも真理です。ただその場合、小学校受験塾に通い始めると

幼稚園で頑張る上に小学校受験の塾でもさらに頑張らざるを得ない

という状況になることもあります。

受験塾が比較的のんびりしたところであれば良いかもしれませんが、

合格を目的としている以上、そうではない教室の方が多数です。

そうなるとお子さまがとても大変です。

 

もちろん、一斉保育が少なく、自由遊びがメインの幼稚園だと

物足りないと感じるお子さまもいらっしゃると思います。

ですので、お子さまの「こうなってほしい姿」ではなく「現在のタイプ」

をご両親がしっかり見極めて、合う幼稚園を選んであげてくださいませ。

 

 

4.幼稚園でなければだめか

  (保育園やインターを視野にいれるか)

 

小学校受験に向けての幼稚園の選び方、と書きましたが、

では幼稚園以外、保育園やインターナショナルスクールは

だめなのかと気になる保護者さまもいらっしゃると思います。

結論から申し上げると、保育園でもインターナショナルスクール

でも問題ありません。

昨今、幼稚園の出身でなければ合格できない小学校はたぶん

首都圏にはないと思います。

 

もし保育園を選ばれる場合、ちょっと気にしていただけたらと

思う点は

 

〇出席日数のカウント方式について

 

青山学院初等部や慶應義塾幼稚舎・慶應義塾横浜初等部では

小学校受験時に、幼稚園や保育園の出席日数の提出が必要になります。

保育園の場合、夏休みなどの長期休みがなく、また保育時間が

幼稚園に比べると長い設定となっております。

そうなった場合、できるだけ欠席日数を増やしたくない場合、

お休みや遅刻早退をどういう基準でカウントするのかを

確認しておかれることをお勧めします。

園によって方針が違います。

 

〇お昼寝について

 

保育園ではお昼寝の時間が設定されていることが多いです。

もちろん、午後に眠って夕方までたっぷり遊んでいただくのは

良いと思います。

ただ、小学校受験をされる場合、たとえば午後の時間に

お昼寝をする習慣が考査までずっと続く場合、

本番の考査の時間がいつもお昼寝している時間と重なって

しまうと、眠くてなってしまう可能性があります。

小学校に上がってからはお昼寝はできませんし、

小学校受験では早寝早起きは非常に重要な習慣です。

なので、その保育園が年長学年になったら

お昼寝がなくなるのか、年長のいつなくなるのか、

なくならないとしても希望すればお昼寝をさせず

お越しておいてもらえるのか、などは確認しておかれると

良いと思います。

 

また、もしインターナショナルスクールを選ばれる場合、

そのインターのカリキュラムと方針をよくみて選んでください。

たとえばオールイングリッシュで日本語を一切使わないなどの

場合は、小学校受験をする場合、ご家庭で日本語にフォーカスした

対応が必要になると思います。

語彙力はもちろんですが、特に小学校受験で何よりも重視

されているのが「聞き取る力」です。

日本語え指示された内容を的確に聞き取って対応できる力を

しっかりつけられるようにしてください。

インターの中には、日本語や生活習慣も大切にしているという

園もあります。そういう園であればさらに小学校受験に向く

園だと思います。

 

 

ちなみに、2年保育の幼稚園を受験される場合は

まずは

1.途中で出られる幼稚園か

 

園によっては途中で退園しないというルールがある、

またはしてほしくないとはっきりおっしゃっている園も

もちろんあります。なので、2年保育で別の幼稚園を

受験されるお気持ちが決まっている(または検討している)

場合は、出ていいですよとおっしゃっている園を選んでくださいませ。

2年保育で受験できる幼稚園は数が少なく、倍率が非常に高い

狭き門になりますから、3保で入った幼稚園を、ダメだったときの

ために確保しておきたいとお考えになる方もいらっしゃるかもしれません。

ですが、出ない設定の幼稚園からの出願である場合、その点を

ご希望の2年保育の幼稚園の面接のときに聞かれる可能性もあります。

 

2.幼稚園でなくて幼児教室でよいか

 

これについてはお子さまのタイプにもよると思います。

発達の早い活発なお子さまの場合、就園月齢になってますから、

毎日たっぷり遊べる幼稚園ではなく、週に何回か短時間で

通う幼児教室だと、体力と遊びたい気持ちを持て余してしまう

ことがあります。

また、幼稚園であれば当然おこるお友達とのトラブルなども

授業形式で時間をすごす幼児教室では起こりにくいので、

実際の幼稚園受験の考査のときにイレギュラーなことが

おこった場合に、お子様が驚いてしまうこともあると思います。

幼稚園受験では、小学校受験以上にお子さまの動きが読みにくく、

考査の場で大きな声で泣いているお子さまやがいたり

集団遊びのときに他のお子さまに意地悪をされたり

ということも普通におこります。

そういった点も踏まえて、幼稚園にされるか幼児教室にされるかを

ご検討されると良いと思います。

また、もちろん、幼稚園に通いながら幼児教室にも通うという

ケースもあると思います。

その場合くれぐれもやりすぎにご注意ください。

幼稚園受験では、どんな名門幼稚園でも、がっちり詰め込んだ

雰囲気のお子さまは好まれません。